《首都圏で多発する強盗事件》「闇バイト」夫婦が地元で見せていた「仲睦まじさ」と、2児への「子煩悩ぶり」
夫婦仲は良好だったが…
首元が伸びたシャツを着て、フラフラと出歩く康寛容疑者の姿を複数の住民が目撃している。一方で、未穂容疑者はいつも地味目な服装でうつむき加減で歩いていたという。 前出の近隣女性によると、未穂容疑者は康寛容疑者に比べ、近所で見かけることはほとんどなかったと明かす。 だが、そんな夫婦仲は「良好な様子だった」と別の近隣女性が明かす。 「買い物なのか、デートなのかわかりませんが、2人で車に乗ってよく出かけていました。喧嘩する声もご近所の人は聴いたことはありませんし、仲良さそうなご夫婦でしたよ」 この女性によると、夫婦の自宅は、住人の入れ替わりが多い物件だったという。 「木本夫妻がどのような経緯であの家に引っ越してきたのかはわかりませんが、これまでも引っ越してきては短期間で引っ越していく、そんな入れ替わりが激しい家でした。相場に比べると安いかもしれませんが、家賃だってそれなりの金額を支払っていたはずです」(前出の女性) 近隣に駐車場も借りていて、子どもたちの保育園代などもかかっている。そうした費用を合わせると月々、相当の出費があったとしても不思議ではない。 「近隣住民によると、2人が就労している様子は見られなかったそうです。もちろん、在宅で働いていた可能性はありますが、夫婦で闇バイトをするくらいですから、生活に困っていたのかもしれません」(前出の全国紙社会部記者)
子どもたちの生育や将来にも関わる問題だが
だが、2人には幼い子どもがいる。逮捕されれば子どもたちと引き離されることはわかっていたはずだし、子どもたちの生育や将来にも関わる重大問題だ。 夫婦で犯罪するほどに生活は困窮し、追い詰められていた。もしくは、子どものことまで考えないほどの短絡的な考えで闇バイトに及んだのだろうか――。 「今、2人の子どもがどこにいるかもわかっていません。上の子は分別が付く年ごろ。突然、両親と離されてどういう思いを抱いているのか」(前出の全国紙社会部記者) 誰もいなくなった木本家のカーテンもついていない窓からは、真っ暗な室内で電化製品の緑色のランプだけが点滅していた。 ※「現代ビジネス」「週刊現代」では、みなさまからの情報提供・タレコミをお待ちしています。下記の情報提供フォームまで情報をお寄せ下さい。 情報提供フォーム:https://tips.weeklygendai.com/
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