朝ドラ・ブギウギ効果で「OSK」に賑わい、連日客足が絶えず「ありがたく思う」
現在放送中の連続テレビ小説『ブギウギ』(NHK朝ドラ)で、一躍注目度が高まった劇団「OSK日本歌劇団(以下OSK)」。桜の季節恒例の舞台『レビュー 春のおどり』で、ドラマに登場したレビューが実際に上演されることになった。 【写真】先日「退団」を発表した2人、名コンビと称されている 1922年に誕生し、親会社の撤退などで幾度も解散の危機を迎えながらも、熱心なファンに支えられて活動を継続してきたOSK。『春のおどり』は「ダンスのOSK」の名にふさわしく、和物から洋物、エレガントからエネルギッシュ、ソロから群舞まで、様々なスタイルのダンスを全力で見せていく、OSKを象徴するようなステージだ。 第一部は、コミカルな芝居や民謡メドレー、迫真の殺陣も交えた和物レビュー「春楊桜錦絵」で、第二部は『ブギウギ』の舞台演出も務める荻田浩一を迎えた洋物レビュー「BAILA BAILA BAILA」。劇団名物のラインダンスなどに加えて、『ブギウギ』で上演された演目を、OSKならではのドラマティックな演出で再現するという。 トップスターの楊琳は『ブギウギ』について「昨年の南座公演は、毎日過半数のお客さまが、初めてOSKをご覧になるという状況で。これほど連日、初めてのお客さまが来ることはなかったと思いますし、(ドラマ出演で)がんばってくれた劇団員のおかげです」とその反響を語り、娘役トップスターの舞美りらも「『ブギウギ』を通して、OSKの歴史を実体験できたような感覚になって、ありがたく思いました」と、劇団員にも良い刺激になったことを明かす。 楊と舞美以外には、千咲えみ、華月奏、翼和希などが出演。公演は4月6~14日に「大阪松竹座」(大阪市中央区)にて。チケットは一等席9500円、二等席5000円で、2月20日から発売開始。 取材・文・写真/吉永美和子