楽天、辛くも連敗ストップ 夏場に巻き返しへ―プロ野球
辛くも1点差で勝利をもぎ取った。 交流戦で初優勝を果たした後、リーグ戦が再開して苦しんでいた楽天がようやく連敗を4で止めた。 武器の機動力が生きた。同点の七回1死で一塁代走の小深田が盗塁を決め、さらに相手の暴投で三塁へ。小郷は四球で、続く村林は遊ゴロを放った。完全に併殺コースだったが、好スタートを切った小郷が二塁へ滑り込んでセーフ。この間に小深田が決勝のホームを踏み、今江監督は「ツキが少しこちらにあった」と振り返った。 投手陣も奮闘。先発の藤井は毎回のように走者を背負いながら最少失点で粘り、後を継いだ渡辺翔は七回2死二、三塁のピンチを切り抜けた。好救援の2年目右腕は「ピンチで行く方が思い切り腕を振れる感覚がある」とうなずいた。 交流戦を制し、今江監督は「チームとして大きなものが得られた」。その勢いが消えかかっていた6月の戦いを、白星で締めた。真価が問われる夏場に向け、指揮官は「いい形で入っていけるように」と巻き返しを誓った。