「たくさんの応援に感謝」 パラ柔道金の広瀬選手に京都府が特別栄誉賞
パリ・パラリンピック柔道女子57キロ級(弱視)で金メダルを獲得した広瀬順子選手に京都府スポーツ賞特別栄誉賞が贈られた。広瀬選手は花園大(京都市中京区)の卒業生。京都府庁では表彰式が開かれ、「京都からたくさんの応援をいただき感謝している」と述べた。 広瀬選手は山口県出身。大学時代に膠原(こうげん)病にかかり、その影響で視力が低下した。初出場となったリオデジャネイロ大会で銅メダルを獲得したものの、続く東京大会では5位に終わった。現在は拠点を置く愛媛県で活動する。 府庁での表彰式では、広瀬選手に西脇隆俊知事から表彰額などが贈呈された。西脇知事は「東京での悔しさを見事に晴らしてくれた」とねぎらった。準決勝で右ひじの靱帯(じんたい)を痛め、痛み止めの注射を打って決勝に臨んだ広瀬選手は「金メダルを取った瞬間は安堵(あんど)の気持ちが強かった」と振り返った。(入沢亮輔)