歌舞伎町の客待ち女性をホテルに 不同意性交容疑で「刃物男」を逮捕
東京・歌舞伎町の路上で客待ちしていた女性をホテルに誘い込み、わいせつな行為をしたとして、警視庁は理容師の難波正秀容疑者(61)=東京都三鷹市=を不同意性交の疑いで再逮捕し、2日発表した。「まったく覚えていません」と容疑を否認しているという。 【写真】警視庁本部 難波容疑者の逮捕は2回目。捜査関係者によると、いずれも被害者は売春目的で路上に立つ女性だった。歌舞伎町周辺で売春目的の客待ち行為が社会問題化するなか、女性らが別の犯罪に巻き込まれる実態が浮かぶ。 ■逮捕状のようなものを示しながら 捜査1課によると、再逮捕容疑は昨年7月20日未明、歌舞伎町のホテル一室で、当時20代の女性に警察官を装って刃物を示し、わいせつな行為をしたというもの。難波容疑者は路上で声をかけてホテルに入室し、逮捕状のようなものを示しながら「俺の言うことを聞くなら見逃してやる」などと言い、刃物のようなものを示した上でわいせつな行為に及んでいた。 捜査関係者などによると、難波容疑者は女性らから「刃物男」と呼ばれていたという。昨夏ごろから同様の相談が寄せられ、同課は難波容疑者が関与したとみている。難波容疑者の自宅からは「売春防止法違反」などと書かれた逮捕状のような紙と偽の警察手帳が見つかった。 難波容疑者は女性に「金を払うからホテルに行こう」などと声をかけ、入室直後にゴム製の刃物のようなものを突きつけていた。女性を縛った上で現金を奪い、わいせつな行為をしていたという。
朝日新聞社