「みんなと戦えて幸せでした」飛び込み・榎本遼香が笑顔で五輪を終える 準決勝でミスが重なり18位 夢の決勝には進めず
◇パリオリンピック2024 飛び込み 女子板飛び込み準決勝(大会14日目=現地時間8日、アクアティクスセンター) 【画像】飛び込み・準決勝に進出した榎本遼香選手 女子3m飛び板飛び込み準決勝に挑んだ榎本遼香選手は、18位という結果で決勝進出を逃しました。 予選を6位という結果で準決勝に挑んだ榎本選手は1本目の5152Bで入水の際に水しぶきを上げてしまい45.00。続く2本目の107Bも37.20と2本連続で得点を伸ばせず、この時点で18位とします。その後405Bは49.50、305Bを55.50と徐々に調子を上げていきますが、最後の205Bを57.00とすると合計244.20の18位で決勝進出への夢破れ、榎本選手のパリ五輪が終わりました。 演技後、榎本選手は「昨日すごくいい演技ができた分、それ(予選の演技)ができたらファイナリストに残っているような点数なのですごく悔しいなと思うんです」と準決勝の演技を振り返ると、「でも東京(五輪)の時よりもすごく成長した自分で舞台に立てたので、悔しい気持ちもありますけど、今はやりきったなっていう気持ちの方が大きいです」と笑顔を見せました。 前回出場した東京五輪でも準決勝に進出するも17位で決勝進出がかなわなかった榎本選手。悔しさを胸に練習してきた3年間を「全体的な技のレベルアップというのはありますけども、失敗した後にそれを引きずらないようにするところだったりとか、切り替えて次にどう生かすかっていうところはすごく練習してきた部分だったので本当はミスしたくないところでしたけど、その切り替えが最後できたのでそこが成長かなと思います」とこれまでを振り返りました。 会場には日本から駆けつけ榎本選手へ声援を送る人も多く、「『パリまで見に来てくれてありがとう』という気持ちとやっぱりファイナリストっていう夢をみんなで共有していたので、そこは共有したかったなっていうところはありますけど、みんなと戦えて幸せでした」と一緒に夢に向かって戦った先輩やコーチ、これまで支えてくれた人たちに感謝を伝えると、「自分にとってはこれで最後と思って臨んだ試合だったので、この先はまだ決めてはないんですけども、自分の中ではすごくスッと心に何か下りたような気がします」とコメントしました。