ミサイル想定し保護訓練 諫早・有喜 住民「つながり大事」
弾道ミサイルの破片落下を想定した国、長崎県、諫早市主催の国民保護共同実動訓練が27日、諫早市有喜地区一帯であり、住民と13機関の計約200人が避難の手順と落下物への対応を確認した。 弾道ミサイルが発射され、ミサイルの破片が有喜漁港に落下したと想定。全国瞬時警報システム(Jアラート)とともに訓練放送が流され、家族連れや高校生ら住民約80人が市有喜ふれあい会館に避難。窓がない場所で身をかがめてミサイルの通過を待った。 落下物で車が燃えたと想定した訓練もあり、ドローンで偵察し、陸上自衛隊が落下地点を検知し除染。消防が車を消火し、海上保安部が海上を捜索した。 子どもと一緒に避難した会社員、東篤志さん(43)は「こういうことをしておけば、実際にアラートが鳴ったときに対処できるかな」と話した。 最後に参加者が訓練を振り返る場で、自治会代表として登壇した会社役員、青山由美子さん(56)は「お年寄りと車いすの避難をどうしたらいいのかと考えた。住民同士がつながっていることが大事と思った」と感想を語った。