「富士山コンビニ」北海道にも? 屋根の上に羊蹄山
【倶知安】コンビニエンスストアの屋根に乗っているような富士山―。写真スポットとして訪日客が殺到し、目隠しの巨大な黒幕が設置されるなど大きな話題となった山梨県富士河口湖町とそっくりな光景が、後志管内倶知安町でも見られると、ひそかに話題になっている。 【動画】幸福駅、貼られた切符をはがし奉納へ 場所は、リゾートエリアのひらふ地区にある「ローソンニセコひらふ店」。同店から少し離れると、「蝦夷富士」とも呼ばれる羊蹄山(1898メートル)が、コンビニの屋根の上に乗ったような写真が撮れる。 これまで注目を集めることはなかったが、同店によると、富士河口湖町のニュースが多く流れた1カ月ほど前から、アジアなどの訪日客を中心にカメラを構える人が目立つようになったという。倶知安町の団体職員、松本英康さん(76)は「もしかしたらと思い撮影したら、そっくりな光景でした」と驚く。 同店の周囲にはホテルやコンドミニアムが並び、一般住宅はほとんどないが、富士河口湖町では道路を無理に横断したり、私有地に無断で入ったりするケースが相次いだ。同じひらふ地区でペンションを経営する倶知安観光協会の二川原康平会長(42)は「節度やマナーを守って楽しんでほしい。羊蹄山は『映える』スポットがたくさんあり、混んでいる時はそちらにも回って」と呼びかけている。