「浮世絵美人」後期展示に 3月17日まで師宣記念館で 鋸南(千葉県)
鋸南町の菱川師宣記念館で開催中の企画展「浮世絵美人 時代を彩る女性たちを描いた絵師」が、後期展示に入った。1月から3月17日までのロングラン展示で、内容も前・後期で入れ替えている。 師宣が描いた「石山寺紫式部図」(個人蔵)を初公開している。石山寺紫式部図は、式部が「源氏物語」を執筆した際の画題で、石山寺の風景と式部が肉筆で描かれている。最近、新たに確認された絵。 館山市の私設浮世絵美術館の鎌田英雄氏のコレクション、東京都の浮世絵収集家、横山實氏のコレクションから浮世絵美人画の名品を多数借用して展示している。歌麿の代表作をはじめ春信、清長、英泉、栄之などめったに見られない浮世絵一級品がそろっている。 菱川師宣記念館では「大河ドラマ『光る君へ』と合わせて、見ていただきたい師宣の名品。あでやかな美人画の饗宴(きょうえん)をぜひ見に来てほしい」としている。 午前9時から午後5時まで。入館料は大人・大学生500円、小中高校生400円。20人以上の団体割引もある。月曜日休館。 問い合わせは、菱川師宣記念館(0470―55―4061)へ。