【楽天】執念の逆転勝利で自力優勝消滅を回避「ミスをなんとか点に結びつけた感じ」今江敏晃監督
<楽天2-1西武>◇30日◇楽天モバイルパーク 楽天が執念で勝利をもぎ取った。敗れれば71試合目にして自力優勝の可能性が消滅した一戦。今季初の3タテを回避し、連敗も4で止めた。逆転勝ちを収め、今江敏晃監督(40)は「お互いミスがありながら、そこでしっかりとミスをものにできたというか、なんとか点に結びつけたって感じですね」と振り返った。 しぶとく決勝点を奪った。1-1の7回1死。9番黒川がフルカウントから左前打で出塁すると、代走小深田が4度のけん制をかいくぐり、続く小郷の2球目に二盗を決めた。3球目には暴投で三塁へ進塁。小郷が四球を選び、最後は1死一、三塁から村林の遊ゴロの間に1点を勝ち越した。 今江監督は村林が7回の打席に向かう前に「遊ゴロ&三ゴロ禁止令」を出していたという。5回1死一、二塁の好機で遊ゴロ併殺に倒れており、念押しした形だったが「つきがね、少しこちらにあったって感じですね」と話した。 投手陣も好守に助けられながら粘った。藤井は自己最多の111球を投じ、7回2死一、三塁で降板も1失点。2番手・渡辺翔が空振り三振でピンチを脱し、後を継いだ酒居、則本も無失点リレーで締めた。 交流戦で初優勝を飾ったが、低空飛行が続いていた。リーグ再開後は1勝5敗1分けと苦しんでいた中での白星。今江監督は「6月最後はなんとか勝って終われたので、また次の月もいい形で入っていけるように頑張ります」。7月の逆襲を誓った。【山田愛斗】 ▼藤井(7勝目は逃すも7回途中1失点の力投)「いつも通り投げられず、ボールがばらつくことが多かったが、そこをうまく修正しながら要所で最少失点で粘れたのは良かった」