坂本農水相が松川視察 農福連携や有機農業、六次産業化で【長野県松川町】
坂本哲志農林水産大臣が5日、長野県松川町を視察に訪れ、農福連携や有機農業、六次産業化について関係者と意見交換した。 町役場で「松川町オーガニックビレッジ」の取り組みについて意見交換してから、農福連携による農業を行うウィズファーム(上片桐)、六次産業化に注力するなかひら農場(大島)を訪問。前任の宮下一郎衆院議員が案内した。 このうちなかひら農場では、温暖化に対応したリンゴの新品種開発、年間約500万本を製造するジュース加工、滞在型を目指す観光農業などについて説明を受けてから意見交換し、敷地内も見学した。 中平義則社長はスマート農業の導入、残業をさせないためのスケジュール管理、農業の担い手作りなどにも触れ「地域の農家とともに伸びていける経営を続けたい」と話した。 坂本大臣はリンゴやスモモ、マンゴーのジュースを試飲して「新鮮な味がする」と話したほか、新品種のリンゴも試食し「甘くておいしい」とその場で感想を語った。 この日の視察については「有機農業、農福連携、六次産業とも参考になった。耕作放棄地を出さないための町や団体との連携など、地域の農業がうまく回っていると感じた」と振り返った。 4日は伊那市の高遠そば博物館、上伊那森林組合のペレット工場、伊那食品工業の新施設「モンテリイナ」など6カ所を訪ねた。