足取りが重い王者ナポリは、短期間で散る花なのか【現地発】
クバラツヘリアは切れを失いオシメーンは交代時に不満を
0-0のドローで終わったボローニャ戦では、交代を命じられたオシメーンが不満を露わに。ロッカールームにも不穏な空気が漂う。(C)Getty Images
圧倒的な強さを見せつけてスクデットを勝ち取った昨シーズンから一転、攻撃の切れ味、守備のアグレッシブさが明らかに低下し、ナポリの足取りが重い。ほんの短い期間で散ってしまう花のように、王者は輝きを失ってしまうのか。(文:マウリツィオ・クロゼッティ/訳:片野道郎 2023年10月5日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イタリア』を転載) ―――◆―――◆――― 美しく咲き乱れて人々を魅了しながら、ほんの短い期間で散ってしまう花があるように、サッカーの世界にも、華麗なプレーや機能美で栄華を極めながら、1年と経たずにその輝きをあっけなく失ってしまうチームがある。もしかすると、ナポリもそのひとつになるのかもしれない。 圧倒的な強さを見せつけてスクデットを勝ち取り、チャンピオンズリーグ(CL)でもベスト8と期待以上の躍進を遂げた昨シーズンから一転、
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