ハットトリックのグリーズマン(C)Getty Images

15日のラ・リーガ第36節、アトレティコ・マドリーは敵地コリセウム・アルフォンソ・ペレスでのヘタフェ戦を3-0で制し、チャンピオンズリーグ出場権を獲得している。 アトレティコは絶対的エースのグリーズマンが躍動した。 今背番号7はまず27分、デ・ポールの正確無比の浮き球からペナルティーエリア内左に侵入し、繊細な左足のトラップ、同じ足を使った冷静なシュートで先制点を記録。42分にはデ・ポールのさらなる浮き球からアンヘル・コレアがエリア内に入り込み、フリーでその横パスを押し込んで2点目。そして52分にはサムエル・リノのスルーパスからエリア内に侵入し、またも冷静なシュートでGKソリアを破りハットトリックを達成している。グリーズマンはハット達成直後、アウェー席に向けて左胸のエンブレムを何度も、何度も指差していた。 アトレティコはこのグリーズマンの3得点を最後まで維持してヘタフェとのダービーに勝利。勝ち点を73とした同チームは、残り2節を残した段階で5位アスレティック・ビルバオとの勝ち点差を11まで広げて4位以内を確定させ、チャンピオンズリーグ（CL）出場権を獲得している。 アトレティコを率いるシメオネ監督は、1シーズンを通して指揮するようになった12-13シーズンから12シーズン連続でCL出場権を獲得。なおシメオネ監督以前のアトレティコは、その120年以上の歴史で7回しかCL出場を果たしたことがなかった。 2020-21シーズンのラ・リーガ優勝からタイトルに恵まれず、一部サポーターから非難も受けるアルゼンチン人指揮官だが、“最低限の目標”とされるCL出場を達成し続けているのは、素晴らしい安定感と言えそうだ。