日本海側中心に大雪続く、広島・北広島で60cmの積雪…11日にかけ日本海側中心に大雪の恐れ
強い冬型の気圧配置の影響で、10日も日本海側を中心に大雪が続いた。一部の地域では11日も雪が続く可能性があり、気象庁は交通への影響や、雪崩などに注意するよう呼びかけている。
気象庁によると、10日の24時間降雪量の最大値(午後5時時点)は、広島県北広島町で60センチ、福島県金山町で57センチなどとなった。
北海道旭川市では10日午後、雪下ろしをしていた50歳代男性が雪に埋もれて意識不明の状態で見つかった。誤って転落したとみられる。
鉄道も乱れた。東海道新幹線は10日の始発から、名古屋―新大阪間の上下線の一部区間で速度を落として運転。計91本が最大約55分遅れ、約7万1000人に影響した。山形新幹線も福島―新庄間の上下線で始発から約5時間運休した。高速道路と国道は、全国の47路線198区間で一時通行止めとなり、夜になっても九州では通行止めが続いた。
農業にも被害が出た。青森県によると同県五所川原市など12市町村で、パイプハウスや農業用倉庫など計82棟がつぶれるなどした。
11日午後6時までに予想される24時間降雪量は、多い所で、東北、関東甲信50センチ、北陸(新潟県含む)、近畿、中国40センチとなっている。