表現力を養う教育版画 かつての運動を振り返る 青森県八戸市
RAB青森放送
90年代まで全国で盛んだった「教育版画運動」を考える講演会が八戸市で開かれました。 講演会は八戸市美術館の企画展「風のなかを飛ぶ種子」の関連イベントとして開かれました。 講師は教育版画運動を研究する町田市立国際版画美術館の町村悠香学芸員が務めました。 学校で版画を彫る教育版画運動は戦前に始まり、1950年代には全国で盛んになりました。 県内でも郷土の版画家が手助けし、当時の子どもたちが豊かな感性を生かして作り上げた作品がたくさん残っています。 町村さんは教育版画運動は子どもの表現力を養う「人づくり」にあったと振り返り、デジタル時代のいまもエッセンスは残っていると強調していました。 ★町田市立国際版画美術館 町村悠香学芸員 「体で感じることで表現できることというのがあると思うので、そういうことのひとつに版画があるのではないかと」 県内の教育版画を一堂に集めた企画展は来年1月13日まで八戸市美術館で開かれています。