米共和党、トランプ氏を正式指名 事件後初めて公の場に
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【7月16日 AFP】米共和党全国大会が15日、ウィスコンシン州ミルウォーキー(Milwaukee)で開幕し、大統領選に向けドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領(78)を党候補に正式指名した。 ペンシルベニア州での集会中に起きた暗殺未遂事件から2日後となるこの日、トランプ氏も大会に出席した。事件後初めて公の場に姿を現したトランプ氏の負傷した右耳は、白い布のようなもので覆われていた。 一方同氏は副大統領候補に、J・D・バンス(JD Vance、39)上院議員の起用を発表した。 トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に、「J・Dは副大統領としてわれわれの憲法のために闘い続け、わが軍を支持し、『米国を再び偉大に』するために私を最大限支えてくれるだろう」と投稿した。 バンス氏の副大統領起用は広く予想されていた。ただ右派の支持は見込めるものの、穏健派や女性の支持を拡大できる公算は小さいとみられている。 バンス氏は、移民に反対し「米国第一」主義を掲げるトランプ氏に同調。妊娠中絶など多くの問題についてトランプ氏以上に右寄りとされる。 かつてトランプ氏を「米国のヒトラー(Adolf Hitler)」かもしれないと非難したこともあったが、2022年の中間選挙で同氏の支援を受けて中西部オハイオ州から出馬し、初当選。 2016年に著した、中西部・北東部の「ラストベルト(Rust Belt、さびた地帯)」の家庭を描いた「ヒルビリー・エレジー(Hillbilly Elegy)」はベストセラーになった。(c)AFPBB News