190円でステーキ食べ放題!?こんな社食があるなんて…「入社したい」「昼飯だけお邪魔したい」羨望の声ぞくぞく
“好奇心旺盛”な社長の思いが溢れた数々の取り組み
さらに、藤田さんは、社食ができた経緯についても教えてくださいました。 藤田さんによると、社食ができる以前は、同社の社員たちはお昼休み、長机のある部屋でテレビを見ながら、仕出しの冷たいお弁当やコンビニ弁当を、黙々と食べていたそうです。 しかし、その様子を見た同社社長・戸田拓夫さんが、「こんな休憩時間ではなんの憩いにもならない、温かいご飯を食べてもっと社員が楽しめるようにしよう」と発案。6年前に社員食堂が誕生したといいます。 藤田さんによると、社食ができてから、あまり接点の無かった部署の社員同士も食事を通じて交流が深まり、以前にも増して仕事をする活力が生まれたとのことです。 「昔を知っている社員はもちろん、今の食堂のありがたみが身に染みて分かりますし、味や栄養バランス、価格設定を含めてもう他のご飯を食べようとは思わないでしょう」(藤田さん) 社食創立5周年を迎えた昨年には、記念としてマグロの解体ショーを実施しました。実際に、社員たちの目の前で、職人がマグロを解体。 その日のメニューはもちろん「鉄火丼」。マグロもお代わりできたとのこと。 「従業員ももちろんですが、それ以上に社長が誰よりも好奇心旺盛なんです」 このように語る藤田さん。実際、社食のメニューやイベントをみても、戸田社長のそのような気質が垣間見えます。 その他にも、株式会社キャステムでは、面白い取り組みをたくさん行われています。 例えば、昨年8月には「キャステム史上最大のイベント」として、福山本社から長崎までの600キロの道のりを、同社の従業員たちがタスキでつなぐ『キャステム折り鶴駅伝 2023』を開催。炎天下のなか5日間かけ、かつて原爆が投下された2県を結び、戦争の絶えない世界に平和を訴えました。 ◇ ◇ 株式会社キャステムは、ロストワックス製法・金属粉末射出成型法(MIM製法)を主軸にした、一般産業分野の精密鋳造品を製造を事業としており、近年ではその技術を生かしてアニメや有名人とのコラボ商品を製造するなど、法人だけでなく一般層にもターゲットを広げています。 現代では、ネットやSNSが普及し、大勢の人に情報が届けられるようになりました。“鋳物”も世間の人たちにより身近に感じてもらえるようになったと、藤田さんは話します。 さらに、最近では、3Dプリンタを活用した新鋳造法「デジタルキャスト」を立ち上げたり、業務効率の向上や働きやすい環境づくりのため、グループ全体のDX化改革にも力を入れるなど、“好奇心”を原動力に、さらなる発展に向けて活動を続けています。 (まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・竹中 友一(RinToris))
まいどなニュース