別海高野球部、鹿児島合宿けがなく終了
第96回選抜高校野球大会(日本高野連など主催)出場に向け、16日から鹿児島県で合宿を行っていた北海道別海町の別海高校野球部は、約10日間の日程を終えて鹿児島を後にした。高温多湿な気候の合宿は大きなけが人はなし。26日は北海道庁を表敬訪問し、別海町に戻る予定。 合宿は、約4カ月間できなかった屋外練習とともに、釧路、札幌と人工芝での試合だったため、土のグラウンドでの実戦感覚を養うことが目的だ。当初、合宿先が見つからずに苦心していたが11月、鹿児島出身の高校野球ファンの男性が訪れ鹿児島で大学、社会人が集まる「おいどんカップ」があると知り、運営に問い合わせたところ、練習用に確保していた小野公園野球場を別海高校に提供されることとなった。昼食も、関係者が運営するケータリングを紹介してもらい、選手たちには、温かい食事が提供された。島影監督は「いろんな縁で鹿児島に来られたことに感謝したい」と頭を下げる。 合宿中、鹿児島は常に20度を越える暖かさ。一方、雨天も多く湿度も高い状態ながら、選手達は懸命に練習に努めた。トレーナーを務める渡部靖徳さん(50)は「長い屋内練習で、選手の体の動きが小さくなっていた。合宿で大きなモーションを意識させ、少しずつキレを出させるようにした」と話す。 中道航太郎主将(2年)は「イレギュラーなど、人工芝ではできない実戦の確認ができている」と話す。3月からは再び、茨城県への遠征に向かう。「甲子園でまず1勝に向けて、団結していきたい」と意欲をにじませた。
釧路新聞