『ポケットモンスター 金・銀』25周年。そして『ポケモン ルビー・サファイア』『ポケモン オメガルビー・アルファサファイア』が発売された日でもある。シリーズファンにとっては特別な1日!?【今日は何の日?】
※本記事は、2023年11月21日にアップした記事を再編集したものです。 『ポケモン』3作品を一挙に紹介! 【記事の画像(15枚)を見る】 11月21日は『ポケットモンスター』シリーズの新作が3本も発売された日。1999年(平成11年)には『ポケットモンスター 金・銀』が、2002年(平成14年)には『ポケットモンスター ルビー・サファイア』が、2014年(平成26年)には『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』がそれぞれ発売された。 『ポケットモンスター 金・銀』は、ゲームボーイおよびゲームボーイカラー用ソフトとして登場したシリーズで初となる続編。今年で発売から25周年を迎えた。派生ソフトは多数発売されていたが完全新作は出ていなかったため、かなりの期待と注目を集めていた記憶がある。 ゲームソフトに時計が内蔵されており、時間によって出現するポケモンが変化したり、エーフィとブラッキーのようにポケモンの進化にも影響したりするなど、驚くようなアイデアが多数盛り込まれたのも本作からとなる。タマゴの要素も加わり、育成の楽しみも一気に広がりを見せた。 ゲームの舞台はジョウト地方だったが、ゲームの後半には前作の舞台カントー地方も登場するとあってファンにはうれしいサプライズ。作中の物語では3年が経過していて、オーキド博士ら登場人物たちのその後が垣間見られるのが魅力的だった。 色違いのポケモンが登場したのは『ポケットモンスター 金・銀』からで、初めて野生で遭遇したときのワクワクと興奮をいまでも覚えているユーザーも多いことだろう。筆者は当時、週刊ファミ通誌面で記事担当をしていたので相当やり込んだはずなのだが、けっきょく誰もが出会う赤いギャラドスとしか出会わなかった気がする。 なお、最初にもらえる3匹はチコリータ、ヒノアラシ、ワニノコで、パッケージを飾る伝説のポケモンはホウオウとルギアだった。ちなみにパッケージに伝説のポケモンが描かれるようになったのは、この『ポケットモンスター 金・銀』から。 左から、チコリータ、ヒノアラシ、ワニノコ。 続く『ポケットモンスター ルビー・サファイア』は、ハードをゲームボーイアドバンスに移しての登場。完全新作としてはシリーズ3作目となる。以前までは任天堂から発売されていたが、本作以降は株式会社ポケモンからの発売に変更されている。 舞台となるのはホウエン地方。ジョウト地方から引っ越してきた主人公が、ポケモンに襲われるオダマキ博士を助けたことから冒険の旅に出ることになる。敵対する悪の組織は“マグマ団”と“アクア団”で、ソフトによって相手が変化していたのがユニークだった。 初登場となるポケモンは130種類以上いたが、筆者的には見た目のバリエーションの豊富さは本作から一挙に広がっていったような印象がある。幻のポケモン・デオキシスや伝説のポケモン・レジロック、レジアイス、レジスチルのようなちょっと不気味で怪しいポケモンも多く魅力的。ボーマンダやメタグロスといった最強クラスの人気ポケモンも『ポケットモンスター ルビー・サファイア』からの登場だった。 映画と連動してポケモンがもらえるプレゼントも本作からスタートしていて、映画「劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 七夜の願い星 ジラーチ」の特別前売券を買うと、幻のポケモン・ジラーチの引換券がもらえた。なお、最初にもらえる3匹はキモリ、アチャモ、ミズゴロウで、伝説のポケモンはグラードンとカイオーガとなっている。 また、新たに“特性”や“性格”などが追加され、ポケモンの個体差がよりハッキリ表れるような仕組みを導入。現在も続くシステムの基礎が出来上がったのは本作からと言っても過言ではないだろう。いまではすっかりおなじみのダブルバトルも初登場だった。 左から、キモリ、アチャモ、ミズゴロウ。 2014年には『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』がニンテンドー3DS用ソフトとして登場。つまり、今年で発売10周年を迎えたことになる。最初の3匹のパートナーこそ変わりはないが、パッケージを飾る伝説のポケモンはゲンシグラードンとゲンシカイオーガに変更。これは“ゲンシカイキ”によって本来の姿とあるべき強大な力を取り戻した状態で、物語もゲンシカイキの謎に迫っていくものになっている。 もちろん、ベースのシステムも当時準拠ではなく2013年に発売された『ポケットモンスター X・Y』に近いものに改良されている。自由にカスマイズするのが楽しい“ひみつきち”がパワーアップして“スーパーひみつきち”になっているなど、懐かしくも新しく感じるようなイカス要素も加えられていた。 驚いたのは発売日で、『ポケットモンスター ルビー・サファイア』にピッタリ合わせてきたのがニクイところ。発売日を覚えていた『ポケットモンスター』ファン的には、思惑通りニヤリとさせられてしまったのではないだろうか。