木場勝己が“61年間の念願が叶って”リア王役演じる、藤田俊太郎演出「リア王の悲劇」開幕
「KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『リア王の悲劇』」が、昨日9月16日に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 ホール内特設会場で開幕した。 【画像】KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「リア王の悲劇」より。(撮影:宮川舞子)(他12件) これは、ウィリアム・シェイクスピアの「リア王」を、藤田俊太郎の演出、木場勝己のリア王役で立ち上げるもの。なお、「リア王」には、クォート版「リア王の物語」と、フォーリオ版「リア王の悲劇」があり、2つの折衷版が「リア王」として上演され続けてきた。今回は、河合祥一郎の新訳により、フォーリオ版が上演される。 初日を経て、藤田は「『リア王の悲劇』開幕に寄せて。数年にわたる準備期間、そしておよそ二ヶ月の稽古期間、一歩一歩着実に、充実のリハーサルを重ねてきました。キャスト、プランナー、スタッフ、関係者一同、誠実に取り組みました。カンパニーの総力を合わせ、作品のテーマを追い求めました。融和や希望、未来へ向けた真実の言葉、多様性の時代に相応しい新しいシェイクスピア劇の誕生です。演劇を愛する方にも初めて舞台をご覧になる方にも、この作品を観劇していただけたらと思っております。是非、劇場に足を運んでいただき、豊かな気持ちで大いに笑って、大いに泣いていただけたら。KAAT神奈川芸術劇場ホール内特設会場にて、心を込め、親愛なる観客の皆様をお待ちしております」とコメント。 木場は「9月16日、『リア王の悲劇』初日の幕が開きました。私にとっては61年間の念願が叶ってリア王役をやらせていただくことになりました。10月3日まで公演は続きます。75歳を目前にしての大暴れ、是非ご覧ください!」、共演の伊原剛志は「充分に稽古する時間がありましたので、やっと初日が開けて、やっとお客様に観ていただける喜びがあります。稽古場で最初に通し稽古をした時に自分自身が面白さを感じたので、お客様にもその面白さを体験して頂きたいです。是非劇場でお待ちしております」と思いを述べた。 上演は休憩を含む約3時間10分で、公演は10月3日まで。 ■ KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「リア王の悲劇」 2024年9月16日(月・祝)~2024年10月3日(木) 神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 ホール内特設会場 □ スタッフ 作:ウィリアム・シェイクスピア 翻訳:河合祥一郎 演出:藤田俊太郎 □ 出演 木場勝己 / 水夏希 / 森尾舞 / 土井ケイト / 石母田史朗 / 章平 / 原田真絢 / 新川將人 / 二反田雅澄 / 塚本幸男 / 伊原剛志 / 稲岡良純 / 入手杏奈 / 加茂智里 / 河野顕斗 / 宮川安利 / 柳本璃音 / 山口ルツコ / 渡辺翔