そうだったの⁉「煮詰まる」「さわり」「他山の石」…みんながずっと勘違いして使っていた「ことわざ・ビジネス用語」が判明
皆さんは長い間、意味を勘違いして使っていた言葉はありませんか? ふとしたことで正しい意味を知り、恥ずかしい思いをしたという経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。 今回は、613人の男女にアンケートを実施。「長年ずっと勘違いして使っていた言葉」について聞いてみました。 「長年みんなが勘違いして使っていた熟語」編に引き続き、「ことわざ・慣用句」「ビジネス用語」編をお届けします。
間違いやすい「ことわざ・慣用句」
複数の単語が結合してまとまった意味を表す慣用句・ことわざにまつわる勘違いエピソードです。 【情けは人のためならず】 「情けは人のためならず。他人に情けをかけるのは、その人のために良くないと思っていたが、実際は情けをかけると自分のためになるということだった」(59歳・デザイン関係/男性) 「情けは人のためならず。人に対して甘いことばかりやっていてはいけないという意味かと思っていたら、真逆の意味だった事を国語の先生から聞いてびっくりした」(43歳・主婦/女性) 「情けは人のためならず」は、人に親切にすれば、その相手のためになるばかりではなく、巡り巡って自分に戻ってくる、という意味です。「情けは人のためにならない」という意味ではありません。 【他山の石として】 「他山の石とするか、しないか」(64歳・コンピュータ関連技術職/男性) 「他山の石。高校の国語の試験で意味を問う選択問題が出て、“他人の良い部分も誤りの部分も参考にする”を選択して間違えた」(75歳・その他/男性) “他山の石”は、他人のよくない言動や、つまらない出来事でも、自分の品性や知性を磨くために役立つ、という意味。「手本にする」という意味ではありませんので、「他山の石として」という使い方が一般的です。 【気が(の)置けない】 「気の置けない友だちのことを信用できない友だちと思っていたが、気兼ねなく付き合っていける友だちということを、ネットの情報から知りました」(66歳・営業・販売/男性) 「気が置けない。まったく油断できないという意味だと思ってゲームの敵キャラに対して使っていたら、友人に全く逆の意味だと指摘されて恥ずかしくなった」(47歳・その他/男性) 「気が置けない」の意味は、遠慮する必要がなく、心から打ち解けることができること。 逆の意味である「気を許すことができない」と誤って解釈する人が多くなっています。 【敷居が高い】 「“敷居が高い”を“高級で手が届かない”という意味だと思っていた」(32歳・その他/男性) 「敷居が高い。高級だったりして行きにくいと思っていたのですが、母から“不義理をしてして、その家に行きづらいという意味”と言われて、間違って使っていたことを知り驚きと共に恥ずかしさを感じました」(64歳・その他/女性) 「敷居が高い」は、相手に罪悪感があって敷居をまたぐことができない心境を表す表現です。 しかし、近年では高級すぎたり、上品すぎたりして、入りにくいという意味が広われることが多くなっていますが、本来の意味とは異なっています。 【一姫二太郎】 「一姫二太郎を娘が1人で息子が2人とずっと思っていた」(66歳・その他/男性) 「“一姫二太郎”の意味を子どもを持つなら女の子ひとり男の子ふたりの意味だと思ってたら、本当の意味は生まれる順番のことだった」(32歳・金融関係/男性) “一姫二太郎”は、1人めの子どもは女、次子は男であるのがよいということ。一般的には女の子のほうが育てやすいと言われることから、ある程度育児に慣れてから、男の子を授かるのが理想的だ、という文脈で使われおり、子どもの数を表す言葉ではありません。