中村優一が企画した映画「YOKOHAMA」公開、愛と不条理に満ちた3つの物語
俳優・中村優一がプロデュースを担当した映画「YOKOHAMA」が4月19日に公開決定。あわせてポスタービジュアルと予告編が解禁された。 【動画】映画「YOKOHAMA」予告編はこちら 「仮面ライダー電王」に出演した中村が故郷である横浜を舞台に企画した本作では、“何かが起こる街”と称するみなとみらいを中心に3つのエピソードが展開される。第1話「贋作」は、妻が恋人を作って出て行ったノボルと、突然包丁を持った姿で現れたサエコの奇妙な生活を描く物語。「僕らはみーんな生きている」の金子智明が監督を務め、賀集利樹、鶴嶋乃愛が出演した。 第2話「横濱の仮族」の主人公は横浜に住む富豪・横濱権蔵。火事によって失った家族を取り戻すため、容姿がそっくりな人間を拉致して“仮族”としての生活をスタートさせる彼は、家族そっくりな誰かに殺してもらうという願いを叶えようとする。高山孟久、Raychellが出演し、「COLOR CROW -緋彩之翼-」のヨリコ ジュンが全編ワンカットで作り上げた。中村が映画初監督を果たした第3話「死仮面」では、特殊造形アーティストの田所が「創作から逃げたい」というメッセージを残して自殺したことから物語が動き出す。映画プロデューサーの益田は他殺を疑い、田所が元所属していた特殊造形工房の経営者・米村を訪ねる。脚本は作道雄が執筆し、ミュージカル「新テニスの王子様」に出演した秋沢健太朗と、渋江譲二が出演した。 中村は「人生の良き時も苦しい時もすべての時を過ごした私にとって大切な場所、『横浜』。その地で映画創りをする事が夢でした」「尊敬し信頼する皆様(スタッフ・キャスト・観客)と創った大切な作品達。楽しんでいただけたら幸せです」とつづっている。ほか監督・キャストのコメントは以下に掲載した。公開された予告編では、愛と不条理に満ちた3つの物語の一端が確認できる。 「YOKOHAMA」は東京・ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサ、シネマート新宿、UPLINK吉祥寺ほか全国で公開される。 ■ 中村優一 コメント 「映画を創りたい」、夢が一つ叶いました。 映画「YOKOHAMA」は、生まれ育った「横浜」を舞台に「狂想」というテーマで独特な個性を持った3本の短編映画を創りました。人生の良き時も苦しい時もすべての時を過ごした私にとって大切な場所、「横浜」。その地で映画創りをする事が夢でした。 もう一つのテーマ「狂想」。人は誰しも狂った思想を秘めることもある。現実にあってはならないもの。映画だからこそ魅せられる、人間の「狂想」をもう一つのテーマに選びました。 尊敬し信頼する皆様(スタッフ・キャスト・観客)と創った大切な作品達。楽しんでいただけたら幸せです。 ■ 金子智明 コメント 「横浜」僕が初めて訪れた時。多くの人たちの寄り添いがあり、そこは眩しい場所だった。 その眩しさが【虚】で【偽】にも感じた。まるで表層だけの人間関係を無造作に創られた世界を見せつけられている ようだった。 今日もあの場所では誰かが寄り添ったり、依存したり、壊れたりしているんだなと思う。 それだけのドラマがある場所が「横浜」なんだと思う。 ■ 賀集利樹 コメント まずは映画「贋作」(YOKOHAMA)の公開おめでとう御座います。 主演として関われたこと、共演したキャストの方々、スタッフの皆さん、この作品に関わった全ての人に感謝申し上 げます。去年の1月に撮影をした作品が第一回横浜国際映画祭に参加を果たし、今年には全国での公開されるという 事で今からわくわくしております。 今回の役は今まで僕が演じてきた役柄にはない内側の部分を秘めている人物でした。 大変な部分もありましたが、演っていて楽しかったです。 観てくれた皆さまの心に少しでもこの「贋作」という作品が残ってくれたら嬉しいです。お楽しみください。 ■ 鶴嶋乃愛 コメント サエコ役を務めさせて頂きました、鶴嶋乃愛で御座います。 時を経て、またこの作品をお客様にご覧頂ける事大変嬉しく思います。 それぞれの悲しみ、それぞれの孤独がこの作品の中には詰まっておりこの令和の時代を生きる人々に様々な形で寄り 添う作品になっています。 孤独のなかに灯された一つの蝋燭の光の様な、か弱い光に詰まった優しさを是非この作品で感じて頂ければ嬉しいで す。 ■ ヨリコ ジュン コメント 「横濱の仮族」という作品は、親友である中村優一さんと、Paradigm Shiftというチームで映画を創りはじめて数本目の作品ということもあり、キャスト・スタッフの信頼関係が出来ている状態での作品創りが実現した映画です。 家族という誰しもが己から切り離すことが出来ない絆。その家族という絆が仮族という絆にすげ替えられた時、家族 は家族でいることが出来るのか? 仮族は家族になることが出来るのか? 家族は仮族になってしまうのか? 人は他人と家族をつくる。だとしたら家族=仮族は成立するのでないか? そんな妄想を映像化した作品です。 楽しんでいただけたら幸いです。 ■ 高山孟久 コメント 生まれて初めておカッパ頭にしたので、慣れるまで恥ずかしかった思い出があります。 冒頭にある様に、この作品はワンカットで撮影されています。リハーサルは2.3回ほどしただけでしたので、良く無事に撮影できたなと…。 その様な差し迫った環境も鬼気迫った演出を生み出しているのかなと。 実は短編映画ゆえに描ききれなかった裏設定があったりもして、いつの日か、中編~長編としてリメイクされたら楽しみです。 映画「YOKOHAMA」に参加できた事、観客の皆さんに作品が届けられる事に 心より感謝しています。「死仮面」「贋作」共に、それぞれの独特の狂想的世界観、味わい比べ楽しんで下さい。 ■ Raychell コメント 「横濱の仮族」821役で出演させて頂きましたRaychellです。この映画は2日で撮影されたワンカット作品で、ヨリコ ジュン監督をはじめ、チームの皆様の真剣さと遊び心が沢山散りばめられています。観れば観るほど癖になるスルメのような作品です。是非何度も観て頂けたら嬉しいです。 ■ 秋沢健太朗 コメント 映画「YOKOHAMA」の「死仮面」で米村を演じさせて頂きました、秋沢健太朗と申します。 中村優一監督作品「死仮面」で″狂想″の1つが描かれています。 米村という役を通して僕は頭の中の狂った妄想や思想、その一線を超えてしまう緊張感、背徳感、非日常を体感しま した。 最初このお話を頂いた時自分がどこまで出来るのかワクワクと不安とが入り混ざっていましたが現場に入り撮影に臨んだ瞬間、彼(米村)の事を少しだけ理解出来た気がしました。 何を望み何が彼をそうさせてしまったのか…。 是非この″狂想″をスクリーンを通して一緒に魅て体感して下さい。 映画「YOKOHAMA」は僕の大切で大好きなお兄さんである中村優一くんの夢です、そんな夢を叶える瞬間に携われたことを心から誇りに思います。よろしくお願いします。 ■ 渋江譲二 コメント 監督の中村優一と出会ったのは約20年前。我々はまだ右も左も分からない駆け出しの俳優でした。 そこからそれぞれの場所でもがき成長しながらも、それでも上手くいかないことも悔しいこともお互い沢山経験してきたと思います。 そんな中、試行錯誤して新しい武器を磨きこの世界で生き抜こうと奮起する彼と再会し、その新しい挑戦の大切な場所に一員として参加させてもらいました。 この20年のことを詳しく彼に聞いたことはありません。しかし、現場でリーダーシップを取る彼の姿からはこれまでの生き様が感じ取れ、そしてこれからの更なる飛躍を予感しました。 「死仮面」はそんな中村優一が作り出した緊迫のミステリー作品です。その張り詰めた空気感を、是非劇場で体験してください。 (c)2024 TerraceSIDE