山下美夢有が「4冠」を達成! 吉田優利や原英莉花などが会に華を添えた【JLPGA アワード 2023】
日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は12月20日(水)、都内ホテルにて華麗にドレスアップした23年シーズンに活躍した女子プロと招待客が見守る中、「JLPGAアワード2023」を開催した。 岩井千怜がプレーオフで放った、衝撃の直ドラショット(連続写真)!
山下美夢有が2年連続2回目の最優秀選手賞
『JLPGA Mercedes-Benz Player of the Year』(年間最優秀選手賞)、『賞金ランキング第1位』など全13部門中11部門(今季『ティーチャー・オブ・ザ・イヤー清元登子賞』、『ゴルフビジネス賞』は該当者なし)の各受賞者にはトロフィーが贈られた。 年間を通してJLPGAツアーでもっとも活躍した選手に贈られる『年間最優秀選手賞』には、今季メジャー1勝を含む5勝を挙げた山下美夢有が2年連続で選ばれた。 「昨年出席したときはカジュアルなファッションだったので、今年は華やかな感じの衣装にしてみました」と話す山下は、メインカラーが黒のシャネル製ドレスに身を包み登壇。 「前半戦に4勝できていいスタートが切れたのですが、海外メジャーに参戦するなかで、海外での食事が合わず、体重が落ちてしまって。その影響から後半はコンディションの部分で良くなかったんですが、ショートゲームでリカバリーできて悪いなりにまとめられて、最後のリコーカップの優勝につながったのだと思います。これはたくさんの人に応援されて思い切ってプレーできた結果だと思うので、皆さんに感謝しかないです」と喜びを語った。 なお、山下は『平均ストローク第1位』、『賞金ランキング第1位』も2年連続で達成するほか、平均ストロークや平均パット数など4項目のスタッツで歴代最高記録を樹立したことにより『JLPGA栄誉賞』も受賞(こちらも2年連続2回目)し、“4冠”に輝いた。
イ・ボミが特別功労賞を受賞
昨年『新人賞』を受賞した櫻井心那は、今季、山下に次ぐ優勝回数4回を達成。10代で4勝は宮里藍、畑岡奈紗といった世界的プレーヤーに次ぐ3人目。この快挙から、印象に残る活躍をした選手に贈られる『敢闘賞』を受賞した。来季の目標を聞かれると「今年は4勝できたときから、5勝目を目指していたのに、それが達成できなかった。だから、来年は年間5勝を目指して頑張ります」と意気込みを語った。 年間でもっとも印象に残り、技術的にも記録的にも残る、プロが成せる究極の一打に贈られる『メディア賞ベストショット』部門は「RKB×三井松島レディス」のプレーオフ2ホール目で見せた岩井明愛、千怜の双子によるセカンドショットの“直ドラ競演”が選ばれた。 この“直ドラ競演”について明愛は「3Wの選択肢もあったんですが、絶対に負けたくないと思って」と言えば、千怜は「もともとは1Wの選択はなかったんですが、明愛が1Wで打ったのを見て、ありだなと」と当時の心境を語った。 また、共同会見やインタビューなどで、もっとも印象に残った選手の一言に贈られる『同ベストコメント』部門では、「NOBUTA GROUP マスターズGC レディース」の表彰式後の引退セレモニーで「プロゴルファー『イ・ボミ』は私と日本の皆様が一緒につくりあげました。人間イ・ボミは皆様とつくりあげたプロゴルファー『イ・ボミ』をこの先ずっと忘れません」が受賞した。これについてボミは「ずっと思い続けていたことでした。みなさんへ感謝、感謝の気持ちで、しっかり考えて、しっかり覚えて会見に向かいました」と話した。 また、アワードの最後に、2015年、16年に2年連続で年間最優秀選手賞、賞金ランキング1位、平均ストローク1位を達成するなど、11年にJLPGAツアーに参戦以来、トッププレーヤーとしてツアーを牽引してきたイ・ボミにはツアー発展に多大な貢献をしたとして『特別功労賞』が贈られた。 ベストコメント賞で登壇した際には見せなかった涙で頬を濡らしながら「これが最後だと思うと、やはり涙が出てしまいますね。これほど大きな賞をいただいてありがとうございます。22歳で日本に来て、試合数も多くてゴルフ環境も素晴らしくて、もう日本のすべてが好きでした。スポンサーの皆様、ファンの皆様、一緒にプレーした女子プロの皆様、メディアの皆様、皆様のおかげでいい選手になれたのだと思います。この感動を忘れずに、いい影響を与えられるゴルファーでいたいと思っています。ありがとうございました」と締めくくった。