「政治とカネをめぐる問題」「公共事業」「IR不認定」「国際航空便」2024県政を振り返る《長崎》
NIB長崎国際テレビ
2024年を振り返るシリーズ、テーマは「県政」です。 政治とカネをめぐる問題に賛否が渦巻く公共事業、解決の糸口が見えない課題も山積しています。
■「大臣並みの(ノルマの)金を集めてやろうと思った」
日本の政界を大きく揺るがした自民党派閥の裏金事件。 それは長崎でも… (元衆議院議員 谷川 弥一氏) 「自身の認識の甘さがあったと深く反省している。すべての国民の皆様に対して、この場を借りて深くお詫び申し上げる」 1月、謝罪会見を開いた谷川 弥一氏。 派閥から5年間で4300万円を超えるキックバックを受けながら、収支報告書に記載しなかったとして、政治資金規正法違反の罪で東京地検に略式起訴されました。
(元衆議院議員 谷川 弥一氏) 「私は力をつけたかった。長崎県が抱えた課題を色々処理していきたかった。それなら大臣並みの(ノルマの)金を集めてやろうと思った」 離島振興などの地域課題に議員として、約40年にわたって “剛腕” を振るった重鎮でしたが、詳細を明らかにしないまま、政治の表舞台から去ることに…。 この政治資金を巡っては、谷川氏と同じ自民党の旧安倍派に所属した加藤 竜祥 衆議院議員にも、10万円の(収支報告書への)不記載が判明し、国交大臣政務官の役職を辞任。 相次いで発覚した政治とカネの問題に、市民は… (市民) 「そういう人が2人もいるのはちょっとがっかりする」 「日本全国に長崎のイメージが、国会議員によって悪くなるのはよくない」
■「自民党が変わることを示す最もわかりやすい最初の一歩は…」
国民の不信が高まる中、8月。 (岸田首相) 「自民党が変わることを示す最もわかりやすい最初の一歩は、私が身を引くことだ」 岸田総理大臣が退陣することを表明。新総理となった石破氏は… (石破首相) 「私どもの内閣がやろうとしていること、政権としてやろうとしていることに対して、信任を賜ることが今回の解散総選挙の意義」 総理に就任して、わずか8日後の解散。 「政治改革」が争点の一つとされる中、長崎選挙区は変更された3つの小選挙区にあわせて12人が立候補し、与野党が対決しました。 新1区では、国民民主党の西岡 秀子氏が3回目の当選を果たし、県北に離島地域が加わった新3区は、自民党・金子 容三氏が議席を維持。 “最激戦区” とされた新2区は、10万円の不記載で逆風の中での戦いとなった自民の加藤 竜祥氏が、立憲民主党の候補者に1万4000票あまりの差をつけて勝利。