甘酸っぱい初冬の香り 輪島で柚餅子作り始まる
輪島市内の菓子店で14日までに、初冬の風物詩として知られる銘菓「丸柚餅(ゆべ)子(し)」作りが始まり、店内に甘酸っぱいユズの香りを広げた。 河井町の柚餅子総本家中浦屋では、従業員がしょうゆや砂糖、水あめ、自家製のジャムなどを加えた餅だねをユズに詰めて蒸し上げた。今後、数回蒸した後で半年間にわたって自然乾燥させ、あめ色に熟成させる。 今年は昨年と同じ約5千個の生産を予定しており、仕込み作業は12月上旬まで続く。店の担当者は「今年は特にきれいで香り豊かなユズを仕入れることができた」と話した。来年5月頃に店頭に並ぶ。