世界的指揮者の小澤征爾さん死去 88歳 ウィーン国立歌劇場の音楽監督など歴任
世界的指揮者の小澤征爾さんが6日、心不全のため東京都内の自宅で死去した。88歳。故人の遺志により葬儀は近親者で営んだ。後日、お別れの会を検討している。息子は俳優の小澤征悦(49)、ミュージシャンの小沢健二(55)は甥。 【動画】宇宙にオーケストラの音を届ける企画も…小澤征爾さん名演ダイジェスト 小澤さんは1935年、中国のシャンヤン(旧奉天)生まれ。幼いころからピアノを学び、桐朋学園で齋藤秀雄に指揮を学ぶ。59年、仏ブザンソン指揮者コンクールで第1位を獲得。シャルル・ミュンシュの他、カラヤン、バーンスタインに師事。ニューヨーク・フィル副指揮者、サンフランシスコ響音楽監督などを経て、73年にボストン交響楽団の第13代音楽監督に就任した。 米国オーケストラ史上でも異例の29年という長期にわたって務め、オーケストラの評価を国際的に高めた。2002年秋には、ウィーン国立歌劇場の音楽監督に就任、2010年春まで務めた。日本においては、恩師の齋藤秀雄氏を偲んでサイトウ・キネン・オーケストラ(SKO)を1984年に組織。92年より、国際的音楽祭「サイトウ・キネン・フェスティバル松本(現セイジ・オザワ 松本フェスティバル)」へと発展させ、総監督に就任(~継続中)。