アドテストCEO、AIブームは検査装置の需要拡大を意味すると期待
(ブルームバーグ): アドバンテストのグループ最高経営責任者(CEO)、ダグラス・ラフィーバ氏は人工知能(AI)ブームで今後数年の間に半導体が複雑化し、半導体検査装置の需要を押し上げるとの認識を示した。
ラフィーバ氏は26日のブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、AI向け半導体は「非常に複雑なデバイスで、複雑であることは歩留まりと信頼性を確保するためにより多くのテストが行われることを意味する」と述べた。AIブームはデータセンター投資に拍車をかけるだけでなく、自動車を含む他の産業も後押しするだろうと述べた。
半導体検査装置で世界シェア首位のアドテストは、特に生成AIに必要な画像処理半導体(GPU)向けで圧倒的なシェアを持つ。GPUは一つ数百万円する高価な半導体であるため、歩留まりを上げるために検査装置の重要性が高まっている。
25日に発表した2024-26年度の新中期経営計画では、営業利益率の平均目標を22-28%、投下資本利益率(ROIC)を18-28%とした。前中計期間平均では54%だった市場シェアも58%以上に高める。同社株は26日の取引で、一時前日比7.8%高の6270円を付け、1月19日以来の日中上昇率となった。
ラフィーバ氏は中国について、同社を含めて半導体業界にとって「非常に重要な市場」で、その市場にソリューションを提供することに集中していると述べた。
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--取材協力:Shery Ahn、Haidi Lun.
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Yuki Furukawa, Takashi Mochizuki