「みそぎ」済ませ公民権回復、奮闘も菅原一秀氏惜敗 国政復帰の道険しく 衆院選東京9区
東京9区では自民党・公明党の推薦を受けた無所属元職の元経済産業相、菅原一秀氏（62）が接戦の末、落選確実となった。選挙区内で香典を配ったなどとして令和3年に公選法違反罪で略式起訴され、今年7月に公民権が回復。地道な選挙活動を展開したが、約3年ぶりの国政復帰はならなかった。 練馬区の菅原氏の選挙事務所では27日午後11時55分ごろ、立憲民主党前職の山岸一生氏（43）の当選確実の一報が伝えられると、支援者たちからは深いため息が漏れた。姿を見せた菅原氏は「私の力不足。結果を受けとめる」と深々と頭を下げた。 菅原氏は記者団の取材に対し「3年間のみそぎを済ませたと思い立候補した。有権者の声を受け止めたい」と、選挙戦を振り返った。 東京9区を巡っては、自民党の派閥パーティー収入不記載事件の影響で非公認となった今村洋史氏が不出馬に。かつて「政治とカネ」の問題の当事者となった菅原氏に対しても、有権者からは厳しい目が向けられていた。
