森山未來、藤竜也と「いい意味で無駄のない緊張感で過ごさせてもらえた」共演 真木よう子らと映画『大いなる不在』試写会
俳優の森山未來(39)が25日、東京都内で主演映画『大いなる不在』(近浦啓監督、7月12日公開)のプレミアム試写会に共演の藤竜也(82)、真木よう子(41)、原日出子(64)らと出席した。 幼いころに自分と母を捨てた父・陽二(藤)の逮捕の報せを受け、久しぶりに再会した主人公の卓(森山)は、認知症で別人のように変わってしまった父と、父が再婚した行方不明の義母との生活を調べ始める物語。 近浦監督は同作で「森山未來という役者と藤竜也を対峙(たいじ)させてみたかった」と親子を演じた2人への思いを告白。そんな藤との共演に森山は「緊張感のある関係性ではあるんですけれども、そこまで無理に意識することはなかった」と振り返り、「いい意味で無駄のない緊張感で過ごさせてもらえた」と手応えを見せた。 同作で第71回サン・セバスティアン国際映画祭の最優秀俳優賞であるシルバー・シェル賞に輝いた藤は「もう既に9カ国でプレミア上映をやっていて、今日が日本初上陸という、私のような古い俳優には考えがつかないような世の中になっていて驚いております」と笑顔を見せ、今作での役どころに「私も毎日、自分の老いと相対しておりますので、この役は非常に入りやすくシンパシーを感じました」と語った。 サスペンスヒューマンドラマと銘打つ同作に森山は「本当に人間の根源に訴えかけるような、慟哭や叫びのようなものになっています」と語り、「日本だけでなく、ぜひ海外の友だちにも勧めてください」と呼びかけた。
中日スポーツ