「SMP [SHOKUGAN MODELING PROJECT] ぼくらの ジアース」レビュー
バンダイ キャンディ事業部が展開する食玩プラキット「SMP [SHOKUGAN MODELING PROJECT]」(以下、「SMP」)シリーズでTVアニメ「ぼくらの」に登場した「ジアース」が立体化された。 【画像】独特のシルエットが再現された「ジアース」 「ぼくらの」は鬼頭莫宏氏によるマンガ作品で、2007年にTVアニメが放送された。舞台は近未来。夏休みに“自然学校”にやってきた少年少女15人が謎の男・ココペリと出会い、彼が作ったゲームをやらないかと誘わる。ここから契約を結んだことで、案内人となる「コエムシ」の導きによって巨大ロボットに乗り戦うことになる。 本作で少年少女たちが乗ることとなった巨大ロボット(「コエムシ」はぬいぐるみと呼んだいるもの)が「ジアース」で、二足歩行の昆虫のような独特のデザインと全長約500mの巨体で見るものを惹きつける。 その動力は「契約者の命」で、一回の戦闘で勝利しても操縦者が命を落とす残酷な現実をつきつけられる。生存限界に少年少女は自分たちが抱える様々な事柄に向き合い、押しつぶされ、ぶつかり合い、別離を重ね、物語が紡がれていく。そして、明らかとなっていく敵対する巨大ロボットや「ゲーム」の意味が胸に重くのしかかりながらも、少年少女たちの物語のテーマに心打たれる作品となっている。 「SMP」ではTVアニメ版のデザインが再現され、両手足や全体のバランスがマンガ版とは異なり、巨大なツメのような腕や細い足が特徴的となっている。また、「コエムシ」と「ジアースの契約機」もキット化されている。 それでは「SMP [SHOKUGAN MODELING PROJECT] ぼくらの ジアース」の組み立てから完成、可動などを見ていこう。 ■ パーツ数は抑えつつ、独特のディテールを再現したパーツたち 最初に「SMP [SHOKUGAN MODELING PROJECT] ぼくらの ジアース」のパッケージを見ていこう。パッケージには太陽を背にたたずむ「ジアース」が表現され、巨大感ある構図やどこか懐かしさも感じるデザインとなっている。 裏面には「ジアース」の紹介やアニメの場面再現などが掲載されている。 中にはAからLまでの12枚のランナーと塗装済みパーツが2つ、シール、取扱説明書と食玩ガムが入っている。 取扱説明書は「月刊タリアン」という週刊誌のような表紙で、「黒い怪獣」と呼ばれる「ジアース」のシルエットが映っている。劇中でも「ジアース」は「黒い怪獣」と呼ばれており、取扱説明書から「ぼくらの」の世界観に引き込むデザインとなっている。 中身を確認したところで、次は組み立て工程を紹介していく。 (C)2007 鬼頭莫宏・小学館/ゴンゾ
HOBBY Watch,吉田航平