70歳、ものを捨てなくても「すっきり暮らし」。軽さ・使いやすさにこだわり、“買う基準”を明確に
●青木さんの持つ/手放すストーリー
20代:3年間の会社勤めののち、25歳でスウェーデンに1年留学しテキスタイルデザインを学ぶ。自然とのつき合い方やワークライフバランスにも感銘を受ける。帰国後結婚、子育て。この頃から家具や食器は白に統一 30代:33歳、家でできる仕事として刺しゅうの作品づくりを始める 40代:44歳で「おしゃれ工房」の表紙を担当するなど、刺しゅうデザイナーとして多忙に。仕事と子育てで、ものがもっとも多かった時期。黒の服が好きだった 50代:服のメインカラーを白と青(おもに紺)に決め、それ以外の色の服を手放す。震災ボランティアを機に、本の多くを図書館などに寄付 60代:子どもが独立し、自宅を3回に分けてリフォーム。「理想の家」に合わないものを手放す 70代:家がすっきりしたので、器やイスなど、新たに買い物したい気持ちが生まれてきた
光を大きく取り入れて置く色は3つだけに
大きな窓からの明るい光と、グリーンが印象的なリビング。庭から見える木々と、窓辺に飾った植物が立体的で、みずみずしい印象に。 「家具は白とナチュラルな木製に統一してすっきり。小物で少しだけブルーを取り入れています」 大きな収納棚やソファは、結婚当初から長く使い続けているもの。 「ソファのカバーは古くなったら交換して、今使っているものは5代目です。手入れしながら長く使うと、愛着もわいてきます」
●窓辺も白・青・ナチュラルカラーだけで飾る
白い窓枠に飾るグリーンの鉢もすべて白に統一することで、部屋が広々。青いガラスの器とビンをアクセントに。「朝起きたら、庭のグリーンや観葉植物に水をやるのが楽しみです」 ダイニングの窓辺に飾った燭台は、スウェーデン旅行のお土産。「鉄製の黒いものでしたが、重く感じたので自分で白く塗りました」
●カゴと床のトーンを合わせて
ところどころに置いているカゴは、床と同じ明るめのナチュラルカラー。 「カゴは持ち運べる収納として優秀なので、よく使います」 リビングの棚の真ん中のカゴにはバナナが。「家の中央にフルーツを置くと運がよくなると聞いて(笑)。幸運のおまじないです」
●照明スイッチはすべて「スクエアな白」
リフォームのときにイメージしたのは、北欧インテリアのような“スタンダード”なデザイン。「照明のスイッチも丸みのない角ばった白いものにするなど、細部までこだわりました」 愛猫のポールくんは、2代目の保護猫。仕事の合間に、お茶を飲みながら一緒に過ごすのが青木さんの癒やしの時間
ESSE編集部