【LiLiCoのこの映画、埋もらさせちゃダメ!】マジで怖い! とんでもなく怖い! 『マッチング』
TV『王様のブランチ』で2001年から映画コメンテーターとして出演するほか、マルチに活躍されているLiLiCoさん。これまでも数々の映画をナビゲートしてきたLiLiCoさんに、「これは絶対に観逃してほしくない!」という“埋もらせ厳禁”な映画について語っていただきます。 【全ての画像】『マッチング』『マダム・ウェブ』
見えない恐怖に対峙していく土屋太鳳さんの芝居には釘付けでした
今回は日本映画と洋画をひとつずつご紹介します。まずは日本映画から。土屋太鳳さん主演のスリラー『マッチング』です。 式場のウェディングプランナーとして大忙しの輪花は、仕事では恋愛を薦めているものの、自分自身は超奥手。そんな彼女を気遣った同僚が、マッチングアプリの活用を薦めます。 勇気を出して一歩! と、初めてのリアルに挑戦した輪花ですが、そこに現れたのはアプリに登録した画像の印象とはぜんぜん違ってめちゃ暗い雰囲気の男、吐夢。やっぱアプリはあかんか~、と後悔する間もなく、吐夢からのメッセージがほぼストーカー状態に。 怖くなった彼女は、取引先であるマッチングアプリの運営会社でプログラマーをしている影山に相談します。そんなときに、ある連続殺人事件が発生。しかも被害者はみなアプリで出会って結婚した夫婦で、しかも彼女の勤務先の式場で披露宴をしていることが分かり……。 マジで怖い! とんでもなく怖い! 私は使ったことがないんですが、直接の対面がはばかられたコロナ禍以降、マッチングアプリは婚活で一般化したそうですね。見た目のタイプと自称のプロフィールだけで相手を選ぶことができるこの手のアプリは、すごく簡単に出会うことができますが、危険も潜んでいるもの。だって、アプリ上に登録された写真やプロフィール文はあくまで自称ですから。 でも、アプリを眺めていると、それが本当のことのように思えてしまうもの。いや、正直に本当の写真とプロフィールを登録している人の方が大多数だと思いますが、こういうことがないとは言えない。いやー、身近にある恐怖です。 なにせ素晴らしいのが、土屋さんの芝居。ネタバレになるので詳しくは避けますが、彼女が演じる輪花に訪れるのは見えない恐怖。それに対峙していく芝居には釘付けでした。