スイム・バイク・ラン、蔵王の自然を満喫 来年9月に山形でトライアスロン大会を初開催
山形市の蔵王温泉一帯を会場とするトライアスロン大会が来年9月、初めて開催される。湖やスキー場ゲレンデなどを生かした特設コースでスイム(水泳)、バイク(自転車)、ラン(長距離走)を行う。地元関係者は参加者に蔵王の自然や景観を楽しんでもらい、グリーンシーズンの観光振興につなげる考え。 国内外から選手はじめ愛好者を集めて地域経済に貢献しようと、地元企業の有志でつくる実行委員会(委員長・船橋吾一KOEI社長)が初めて企画した。 大会名は「おもてなし山形トライアスロン2025inZAO」。レースは2部門で行う。五輪とほぼ同じ距離に設定するスタンダードは、スイム1.5キロ、バイク40キロ、ラン10キロの予定。スイムは盃湖を会場に1周500メートルのコースを3周する。バイクとランのコースは未定だが、蔵王温泉スキー場のゲレンデやアリオンテック蔵王シャンツェ(市蔵王ジャンプ台)などを巡ることを想定する。
レースは土曜の20日正午スタートとする計画。通常のトライアスロン大会は日曜午前に行われることが多いといい、新大会は「レース後に温泉に泊まってもらい、蔵王の魅力を存分に味わってもらいたい」(関係者)との狙いがある。宿泊費用と合わせたプランも検討している。参加定員は初回は300人とし、将来は500人を目指す。参加者募集は来年3月に始める予定という。 実行委は18日、市中央公民館で記者会見して概要を発表した。大会会長を務める佐藤孝弘市長が「山岳地を利用した国内屈指の難コース。大会を通じて、蔵王のさらなる活性化につなげていきたい」と話した。