児童死亡受け日本人学校で保護者会 通学路の安全対策など話し合う
中国南部の深センで刃物を持った男に襲われた日本人の男子児童が死亡した事件を受け、児童が通っていた日本人学校では保護者会が行われ、通学路の安全対策などが話し合われました。 広東省・深センで18日、登校中に男に刃物で切り付けられた日本人学校に通う小学5年生の男子児童は、病院で手術を受けましたが、19日未明、死亡しました。 学校は19日保護者向けの説明会を開き、通学路の警備強化など今後の安全対策を説明したということです。 深セン日本人学校 塚本昌夫校長 「(被害児童は)動物が好きで、命を大切にするお子さん」「とてもショックですし、こういったことが起きて残念に思っている」 深センは、日本企業の進出も多く、現地の日本人社会にも衝撃が広がっています。 深センに5年在住 「最も平和だと思っていた町でこういう恐ろしい事件が起こったので」「子どもを育てている友達もいるけど、日本に帰って子育てした方がいいんじゃないかと本気で考え始めるきっかけになる」 また、金杉憲治駐中国大使も深センを訪れ遺族と面会したほか、中国外務省の副部長と電話会談を行いました。 金杉憲治駐中国大使 「わたしたちは知りたいのは日本人が狙われていたのか。引き続き中国側に説明を求めたい」 事件を巡っては44歳の男が拘束され、中国側は男に前科があると説明したということですが、犯行動機などはわかっておらず、電話会談では、事件の背景を含めた詳細な情報共有や再発防止策などを求めたということです。