【UFC】フライ級・鶴屋怜30日初陣「スーパースターなので」WWE中邑真輔がセコンド
米総合格闘技UFCフライ級ファイターの鶴屋怜(22=THE BLACKBELT JAPAN)が29日(日本時間30日)、米ラスベガスのT-モバイルアリーナで開催されるUFC303大会でUFCデビュー戦に臨む。カルロス・ヘルナンデス(30=米国)との同級5分3回を控える。UFC303大会をライブ配信するU-NEXTのインタビューが公開された。 ◇ ◇ ◇ ◇ -2月のROAD TO UFCシーズン2のフライ級トーナメント優勝を経て、UFCデビュー戦を今週末に迎えます。そんな現在の心境を教えてください。 鶴屋 昨年から出場していた「ROAD TO UFC(RTU)シーズン2」を含め、海外で試合する中で今回は一番緊張してなくて、普通にいい感じで(ファイトウィークに)入れてるなって感じがしています。RTUでの3戦はUFCとの契約が「決まるか、決まらないか」がかかっている試合だったので、やっぱり自分はUFCに出場できなければ意味がないと思っていたなかで、ここで負けたらまた1年かけての挑戦(に逆戻り)になってしまうと思っていたし、多分そういうこともあったので緊張というか、そこは結構、精神的に……何て言うのですかね、自分の中でRTUに臨む1年間、気持ち作ってきたので。思えば多分、どこかに不安のような気持ちも少しあったのかな……っていう気もします。だからUFC本戦での初戦になったら意外と緊張しないなって。心境としては、いつも日本とやるみたいな感じで、すごくいい感じです! -UFCとの契約にサインをしてから、選手として練習での取り組みを含めて変わったことなどはありますか 鶴屋 特に、UFCに向けてだからといって変えたりしたことはありませんが、試合が決まってからは普通に出稽古も増やして、1日しっかり二部練をやるということを徹底して、試合前1カ月間はやってきました。 -対戦相手、カルロス・ヘルナンデス選手の印象は 鶴屋 最初は打撃の印象がすごかったですけど、見てみたら意外と組みの展開も多く、自分から結構テイクダウンすることも多いのですが、その点で自分にはレスリング(のバックボーン)があるので、そもそもあんまりタックルに入られることはないですし、逆にまあ「入ってくれればありがたいな」という感じでいます。打撃のほうも、めちゃくちゃいい強烈な一発があるとか、そういうわけではなさそうなので、そんなにめちゃくちゃ何か警戒してるってわけじゃないですけれど、ヒザだったりを絶対に狙ってくると思うので、それをしっかり頭の中に入れとけば大丈夫かなって感じですね。いつもあんまりたくさんあいての試合を見たりしないのですがやっぱり今回もそんなに見てなくて、相手の対策を練ってきているというよりは、普通に自分がやることを磨いてきただけって感じです。 -どんな試合をしたいと思っていますか? 鶴屋 1ラウンドで終われれば……、いや1ラウンドで終わらせたいです。もし1ラウンドで決められなかったとしても、必ずフィニッシュをします。 -キャンセルになってしまったものの鶴屋選手が憧れとするコナー・マクレガー選手がメインイベンターだった、それほどの規模のイベントでデビューすることについては、UFCからの期待を感じているでしょうか。 鶴屋 最初に試合のオファーがあった時はまだコナー・マクレガー選手が出るかはわからなくて。でもナンバーシリーズではあったので、自分としてもデビュー戦をナンバーシリーズでしかもそのなかでもかなり大きな大会なので、「おいしいな」と思いました。本来だったらUFC APEXで行われるくらいが普通だったのでしょうけど、ナンバーシリーズというアリーナ開催でのイベントになって全然注目度も違うだろうし、だからこそ、やっぱりそこで一本で勝つということは、大事なことなんだと思っています。周りからも「(UFCフライ級5位平良)達郎くんも2ラウンドで勝ってるし、怜も勝てるでしょ」みたいな感じで言われているので、だからこそ、ここはしっかりフィニッシュで勝たないといけないと思っていて。 -ところでコーナーにつくのは先ほども挙げた岡田遼選手、そしてお父様の鶴屋浩代表も変わらずだと思いますが、もう1枠にはどなたか日本からチームメートを連れてきたのですか 鶴屋 プロレスラーの(WWE)中邑真輔選手がついてくれることになったんです。スーパースターなので、そういうところもしっかりアピールできればいいかなって思っています。 -コーナーからどんな声が飛んでくるのか、楽しみですね。今日ここまでのフィニッシュ宣言はまさかフィニッシュムーブにサプライズがあるという壮大なフリだったのでしょうか。 鶴屋 相手が倒れた時に中邑選手から「キンシャサ(ニー・ストライク)行け!」って言われないといいんですけどね(笑)、それでやってしまって反則負けになるかもしれないです(笑)アハハハハ! -4点ポジションでのスライディングのキンシャサは完全にアウトですね(笑)。そういう話題性でもアメリカのお客さんを沸かせることは間違いないと思うのですが、鶴屋選手ご自身としては、どんなアピールをしたいと思っていますか 鶴屋 今は日本人だと、(平良)達郎くんだったり、他の選手が注目を浴びているので、やっぱりその中でも「鶴屋怜はまたちょっと違うな」っていうところを見せられたらいいなと思っています。それでファンもたくさんついて、最終的にチャンピオンになれればいいなって。 -勝利の「イヤァオ!」楽しみにしています 鶴屋 はい、そこは……(笑)、終わったら(笑)、はい……。