J2清水エスパルスが今季最多4得点で7連勝…中村が移籍初得点、北川、住吉、西原が追加点
◆明治安田J2リーグ ▽第15節 清水エスパルス4―0鹿児島(11日・アイスタ) 首位の清水エスパルスは今季最多タイの4発で昇格組の鹿児島に快勝し、連勝を7に伸ばした。前半1分、MF中村亮太朗(26)が移籍初ゴール。同43分にはFW北川航也(27)が得点ランクトップに並ぶ8得点目を放り込み、後半もDF住吉ジェラニレショーン(26)のゴールなどで突き放した。 *** 圧巻のゴールショーで力の差を見せつけた。清水の4ゴールは5月3日の栃木戦(4〇1)と並び今季最多。前半4試合は1点差でしぶとく勝利を拾い、直近3試合は大量得点で7連勝を飾った秋葉監督は「色んな勝ち方を覚えてきた」とニンマリだ。 今季全試合に出場中のボランチが着火した。前半1分、右サイドからMF矢島が放ったFKにMF中村が反応。ヘディングで移籍1号をたたき込んだ。前節、J通算100試合出場を達成し、この日は開始前のセレモニーで母、祖母から花束を受けとっていた。12日は母の日だけに「プレゼントになったかな」と端正なマスクを崩した。 同43分には右CKをニアの中村がフリックし、中央の北川がドンピシャのヘッドでねじ込んだ。リーグ最多に並ぶ8得点目としたエースは「うまく反応できた」としてやったり。後半23分には右CKから住吉がダメ押し弾を頭でぶち込む。「大事な日に決められてうれしい」。センターバックとして2試合連続完封も添えて、母子家庭で育ててくれた母・礼江(れいこ)さん(55)が見守ったスタンドに手を振って感謝を示した。 暫定ではあるが、自動昇格圏外の3位・仙台との勝ち点差は11となった。この日の被シュートはわずか2本。交代で入ったMF西原源樹(17)が後半37分に4点目を決めるなど、先発、控えともに隙のない布陣が完成しつつある。次は18日、敵地で横浜FCと上位対決が待つ。指揮官は「必ず勝ち点3を持ち帰り、首位を独走するメンタリティーを見せたい」と高らかに宣言した。クラブ記録の9連勝まであと2勝。絶好調のオレンジ軍団に死角は見当たらない。 (武藤 瑞基) ☆清水・西原源樹(後半37分、こぼれを押し込み今季2点目)「シュートを打てば(こぼれが)来ると思っていた。ラッキーですね」
報知新聞社