琵琶湖博物館 23日再開のトンネル水槽に注水
およそ1年ぶりに再開される琵琶湖博物館のトンネル水槽で17日、水を入れる作業が始まりました。去年2月、ビワコオオナマズを展示していた館内の大型水槽が、アクリルの経年劣化などのため破損する事故があった琵琶湖博物館。事故を受け行われた調査の結果、危険箇所が見つかったとして、以降、トンネル水槽も改修工事のため閉鎖されていました。
23日からの再開を前に、今はまだビニールで覆われた水槽内に水を入れる作業が行われました。トンネル水槽の容量は最大でおよそ460トン。水は琵琶湖から引き入れられ、水槽のアクリルに異常がないかなど様子を見ながら2、3日かけて満水にされます。閉鎖中に実施された改修工事で、専門家から危険性が指摘された水槽脇の丸窓については、従来の厚さ20ミリの球体アクリルから、厚さ65ミリの板状アクリルに交換して安全性が高められました。また展示内容では、新たに岩床の寝ぐらを好むイワトコナマズなど、湖底に暮らす魚を見やすくする、通称「ナマズ岩」が置かれたり、スゴモロコやビワヒガイなどこれまでのトンネル水槽に居なかった小型固有種を入れたりして、琵琶湖沖合の生態系がより明確に表現されるという事です。琵琶湖の水独特の濁りは満水後に濾過され、新しくなったトンネル水槽は、今週末の内覧会のあと、来週23日に一般公開されます。