NHK夜ドラ「未来の私にブッかまされる！？」の綱啓永（中央）を囲んで左から共演の久保史緒里、高橋克典＝東京・渋谷区

俳優、綱啓永（つな・けいと、25）が20日、東京・渋谷区のNHKで行われた主演の夜ドラ「未来の私にブッかまされる！？」（10月7日スタート、月～木曜後10・45、1話15分、全32話）の会見を行った。 綱は「NHKには初出演なので当初、とてつもないプレッシャーを感じて悩みました」と率直に告白。そのとき、制作統括の村山駿平氏から「緊張や失敗を恐れず、撮影現場を楽しんでほしい」と言われたことが心に響いたそうで、「そのおかげで今も一生懸命、撮影ができています」と顔をほころばせた。 物語は、20代後半のまじめな市役所職員（綱）が、突然現れた30年後の自分によって人生や本来の夢、恋人との関係を見つめ直すオリジナルのSFコメディー。30年後の自分を演じる高橋克典（59）と、恋人役の乃木坂46・久保史緒里（25）も同席した。 「ブッかます」は、熱い思いをぶつけるという意味。情けない人生を歩んできたと後悔する30年後の自分が、過去を変えたいと思うあまり恋人へのプロポーズをやめさせるなど、さまざまな思いや指示をぶつける展開となる。高橋は「『あのとき、こうしておけば…』という思いは誰にでもあるので、共感できると思います」と力説した。 実生活で後悔したことについて、高橋が「さっき差し入れの焼肉弁当を食べたら、奥歯にはさまったまま。失敗したなと思う」と冗談を飛ばすと、会見はイッキに和やかムードに。綱も久保も自らを「緊張しい」で失敗しがちな点を挙げたが、高橋は綱を「空気清浄機みたいにさわやか」、久保を「大丈夫、かわいいから」と断言、そのたびに綱も久保も笑顔になった。 綱は初共演の高橋について「最初は怖いイメージだったけど、僕が疲れを見せたときに『啓永、大丈夫か』『それが主役の宿命なんだ』と声をかけてくれた」と感謝。「せりふのないところでも、間（ま）に何か入れてくる。本当にやさしいし、刺激になるし、大好きで尊敬しています。僕も実際、こんなイケオジになれたら、うれしい」と声を弾ませると、高橋は「誰か彼にジュース持ってきて」と照れて冗談を飛ばすなど終始、チームワークの良さを感じさせた。 ただ、ドラマの中の高橋は自己本位で後悔ばかりの情けないおやじに終始。顔は似てみえるが、綱演じる若い自分とのギャップと意外な展開が視聴者を引き付けそうだ。