国学院大・前田康弘監督、エース平林清澄は「後半」起用 青学大・原監督は逃げ切りに「やはり1分はほしい」【全日本大学駅伝】
全日本大学駅伝(3日、熱田神宮~伊勢神宮=8区間106・8キロ)の前日記者会見が2日、名古屋市内で開かれ、出雲駅伝から今季2連勝を狙う国学院大・前田康弘監督は、補員登録となっているエース平林清澄を当日エントリー変更で後半区間に投入する意向を明かした。起用法が注目されるエースを巡り、駒大・藤田監督らが考えをぶつけ合った。 10月の出雲駅伝からの連勝を狙う。前田監督は「前半の流れ、後半の締めの7区、8区は最重要ポイントだが、層は厚い」と自信。平林については「後半区間で投入する予定。他大学を見ながら平林をどっちに置くか考えていました。もう決まっています」。投入区間こそ明言を避けたが、配置は決めたようだ。 会見では他の5大学の監督に対し、仮に国学院大がアンカー区間8区(19・7キロ)に平林を起用した場合、逃げ切りには何秒差が必要か―と尋ねられた。対抗馬とされる駒大・藤田監督は「(8区予定の山川拓馬は)勝つ自信がある。同着でくれば勝てると踏んでいる」、青学大・原監督は「やはり1分はほしい」などと説明した。 各大学の発言を受け、感想を求められた前田監督は「駒大の藤田監督の平林の評価が低いな、と」と苦笑いし、会場の笑いを誘った。その上で平林の仕上がりについて「出雲駅伝の時よりも仕上がりは良い」と期待を寄せた。 その後、藤田監督は「決して平林君を低く評価しているわけではありません。平林君は本当に強い選手ですけど、(駒大監督として)全幅の信頼を寄せている選手が負ける想定をしたくないので」と自身の前言を補足していた。
中日スポーツ