道路脇に5mの雪の壁…北アルプスの山麓をバスが走る GW中も春と冬を行ったり来たり「季節感の違い味わって」
道路には雪解け水が流れ 赤茶色のダケカンバやフキノトウも
長野県松本市安曇の乗鞍高原で27日、「乗鞍岳春山バス」の今季の運行が始まる。25日、アルピコ交通（松本市）と松本市、観光協会の関係者ら20人が試運転し、安全を確認した。道路脇に残る「雪の壁」は5メートルほどで例年並み。6月30日まで運行する。 【写真】高さ5mの雪壁を近くで見ると…
乗鞍高原観光センターを出発し、位ケ原(くらいがはら)山荘（標高2350メートル）までの曲がりくねった15キロを40分かけて登る。この日は、まだらに雪が解けた乗鞍岳がくっきりと青空に映えた。路面を雪解け水が流れ、赤茶色のダケカンバや、フキノトウも見られた。
バスは1日5往復「季節感の違いを味わってほしい」
6月には位ケ原山荘より上部の「大雪渓・肩の小屋口」（同2620メートル）まで延長する予定。のりくら観光協会長の宮下了一さん（64）は「こうして手軽に雪の景色を見られる場所は少ない。季節感の違いを味わってほしい」と話した。バスは1日5往復。往復4千円。小学生は半額。
