海上自衛隊が試験運用の無人機 「シーガーディアン」鹿屋基地に離着陸 鹿児島県
海上自衛隊が試験運用している無人機「シーガーディアン」が13日夜、鹿児島県の鹿屋航空基地に飛来し、14日にかけて離着陸の検証が行われました。 翼の幅はおよそ24メートル。八戸航空基地を拠点に海上自衛隊が試験運用している「シーガーディアン」です。主に海上を監視するアメリカ製の無人機で、防衛省は東シナ海での監視体制整備を目的としています。 その「シーガーディアン」が13日夜、鹿屋基地に初めて着陸しました。九州防衛局などによりますと、無人機が鹿屋に降りたつのは、アメリカ軍の「MQ9」が着陸した去年10月以来、およそ8カ月ぶりです。 その「MQ9」を巡っては、去年8月、着陸の際にオーバーランの事故がありました。 住民の反応は―。 ■住民■ 「無人機なので無人で飛んでいる。やっぱり不安はある」 「心配って言われれば心配なのかもしれないが、心配したって始まらない。先へ進まなきゃいけないし」 「ずっと基地がある環境で生まれ育った。その延長かなくらいに捉えている」 安全性について様々な意見が出る一方で、音については「気にならなかった」という声もあがっていました。 ■泉水朝陽アナウンサー■ 「午前11時7分、今、鹿屋基地の滑走路から八戸に向けて離陸します」 「シーガーディアン」は14日午前に再び八戸基地に向かいました。 鹿屋基地での離着陸の検証は、当初、今月2回予定されていましたが、電源系統の不具合や天候不良で延期が続き、1回のみの実施となりました。 来月から9月にかけては、八戸基地を離陸し鹿屋基地を経由して東シナ海に飛行させる警戒監視の検証を行う予定です。