「ひどい…初めての経験」陸奥湾ホタテが今年もピンチ!青森市内の海域では9割以上の稚貝へい死も 高水温の長期化とエサ不足で稚貝が疲弊か
RAB青森放送
青森市内の漁協で養殖されている陸奥湾ホタテです。 一部の海域では9割を超える稚貝がへい死していることがわかりました。 ★青森放送 菅原厚キャスター 「時刻は朝の6時半です。これから船は稚貝が沈められているところへと向かいます。どんな状況になっているんでしょうか?」 青森市後潟漁協のホタテ漁師 西谷文昭さんとともに向かったのは、水深21メートルの浅瀬にある漁場です。 引き揚げてみると・・・ ★ホタテ漁師 西谷文昭さん 「これも空だし全部空、ひどいな」 「(1籠に)25~26枚入っていたんだけど生きているのが1枚きれいに1枚だな」 稚貝は壊滅状態でした。 ★ホタテ漁師 西谷文昭さん 「水温もちゃんとみて作業をしたし今年はわからないな原因が…わからない、こんな経験は初めてです」 後潟漁協によりますと秋の実態調査で稚貝のへい死率は29%でしたが、分散作業後にへい死した稚貝が多いということです。 RABの取材では青森市漁協の6つの支所では平均80%のへい死率で、90%を超えた海域もありました。 県水産総合研究所は高水温が長期化したことに加え、エサ不足により稚貝が疲弊した可能性があると分析しています。 県は場所によってばらつきがあるとした上で ★県水産振興課 種市正之課長 「一部水深の浅い海域でへい死が発生しているということはわれわれも話は聞いております」 「関係団体、関係者、一丸となってこの課題に向き合って解決に向けていきたい」 湾内全体の状況は20日に県が開く報告会で明らかになります。