肉の奇跡「鉄板焼 あさひ」超え! 忘れかけていた「食体験」を想起、味も志も感心しきりな「肉割烹 光」
【こだわりの極意】 ひぇ~! 東京・池袋の奇跡だと思っていた「鉄板焼 あさひ」を、「肉割烹 光」が超えた! 場所は同じく池袋。ブリリアホールの割と近くのビル3階。エレベーターを降りて店内に入れば、黒の、でもダークじゃないシャレオツな店内カウンター! 個室もあるようだ。 まずはビールの〝プレモル〟の小瓶があるというのが素晴らしい。わかってる! その後、〝今日、扱う肉はこれです〟というドライアイスを使った演出も良かった! とにかくひとつひとつの料理に使われる食材がすてき。結局、牛肉、鹿肉、鰻、ホタルイカなどなど、食べる前から今夜がスペシャルなディナーになることを十二分に予感させてくれる。 ソルベも出てくるが、途中の箸休めにどうぞの野菜&トリュフの〝これはマヨネーズなのかな〟のディップもたまらない。アイスプラントもあるじゃん! 店に置いている「獺祭」産みの親、「旭酒造」の桜井博志さんと、漫画「神の雫」でフランスの芸術文化勲章を受章した原作者の亜樹直さんの競演で生み出されたワイン「ぎんの雫」もめちゃくちゃうまくて感激! とにかく任せれば最適なワインをグラスで出してくれる。 なんかスペシャルなトリュフがシュリシュリされた極上卵かけご飯に、〝ここ最近は、舞台が終わってすぐ、ドラマの撮影だったのでコンビニかスーパーのお総菜な日々だったな〟という思いも相まって驚きとともに堪能。 そして、〝あ、これだ~、これが忘れかけていた食体験だ!〟と思い出させてくれる、これまた良い量のシャトーブリアンとサーロインの焼き具合にとろける。 シェフの気まぐれカレーもまたいろいろなものを邪魔しないスパイシーさの肉! なカレーでいい。おざなりなノーマルカレーじゃない、光オリジナルのカレーに、ここはホントに志高いんだなぁ~と感心しきり。 もちろんシェフはフレンチ出身の料理人だから、これからも切磋琢磨して頑張っていくんだろうが、その料理への愛にあふれたコースにまた絶対に来る! と誓わせる店でした。 次は、いつ予約入れよう!? 次、行ったら「ぎんの雫」はボトルだな。 =火曜日掲載