秋の味覚「銀杏」でアウトドアクッキング|アウトドアタウンときがわで里山遊び#21
秋の味覚「銀杏」でアウトドアクッキング|アウトドアタウンときがわで里山遊び#21
「アウトドアといえば、ときがわを思い浮かべるような”アウトドアタウン”にしたい! 」。そんな思いを抱き、地元の人を巻き込みながら日々さまざまな活動を行なう、野あそび夫婦のアオさんこと青木達也さんが、ときがわの自然の楽しみ方や、そこで暮らす魅力的な人たちなどを紹介します。
秋の味覚「銀杏」でアウトドアクッキング
「今年も銀杏ができたよ、どうだい? 」ご近所さんからこの電話がかかってくると、「ああ、今年も秋が来たな」と実感する。私にとっては、この電話が秋を知らせる時報のようなものだ。毎年、まとめて買わせてもらい、キャンプ民泊NONIWAやGRIDでもお客さまが買えるよう、小さく小袋に分けて販売もしている。 ちなみに、銀杏にも品種があり、こちらは「久寿」と「藤九郎」という代表的な2種類が混ざっている。なんだか銀座の高級寿司屋さんみたいな名前だが、藤九郎は殻が薄く大粒でモッチリとした食感が特徴。久寿は殻が少し厚めで、銀杏特有のほろ苦さがある。銀杏といえば、殻を割るのが面倒だったり、加熱中に破裂する怖さがあったりと、手を出しづらいイメージがあるかもしれない。ただ、あの味を一度覚えてしまえば、多少の作業も苦にはならないだろう。 銀杏をキャンプで食べ始めたころは、ナイフやハンマーで割れ目を入れていたが、今は専用のプライマーを使っている。おかげで銀杏があちこちに飛んでいくストレスもなくなった。 調理方法はいたってシンプル。少し割ってからスキレットに入れ、塩をふって加熱するだけだ。ただし、加熱しすぎると水分が飛んでホクホク感が失われるので注意が必要。そのまま殻を割って食べても美味しいが、オリーブオイルでさっと炒めるとさらに美味しくなると地元の人に教えてもらい、いまでは自分もそうするようにしている。 ■Profile|青木達也(アオ) レンタル・レクチャー付きでキャンプ体験ができる施設「キャンプ民泊NONIWA」と、暮らしとアウトドアをテーマにしたお店「GRID」を埼玉県ときがわ町で運営。「野あそび夫婦」という夫婦ユニットでキャンプインストラクターとしても活動。監修「ソロキャンプ大事典」。
ランドネ編集部