ＭＬＢ歴代最多の４２５６安打を放った一方で、野球賭博で永久追放処分を受けたピート・ローズ氏が８３歳で死去した。ネバダ州クラーク郡の検視官が３０日に発表した。米ペンシルベニア州フィラデルフィアで２０２２年８月撮影（２０２４年　ロイター/USA TODAY Sports）

［３０日　ロイター］ - 米大リーグ（ＭＬＢ）歴代最多の４２５６安打を放った一方で、野球賭博で永久追放処分を受けたピート・ローズ氏が死去した。８３歳だった。ネバダ州クラーク郡の検視官が３０日に発表した。死因は明らかにされていない。 ローズ氏は１９６３年のメジャーデビューから８６年まで２４シーズンに渡ってプレー。特に１９シーズンに渡って在籍したレッズでの活躍は目覚ましく、７３年にナ・リーグＭＶＰを獲得したほか、７５年と７６年のワールドシリーズ連覇にも大きく貢献した。 レッズは「野球界の伝説ピート・ローズ氏の訃報に打ちひしがれている」とＸに追悼した。 フィリーズ時代の８０年にもワールドシリーズを制覇。スイッチヒッターとして首位打者を通算３回獲得し、オールスターには１７回、ゴールドグラブ賞には２回選出された。通算成績は打率３割３厘、１６０本塁打、１３１４打点、１９８盗塁。４２５６安打と３５６２試合出場は今なおＭＬＢ歴代最多記録となっている。 ８４年途中からはレッズで選手兼監督を務めていたが、８９年に野球賭博に関与したとして当時のコミッショナーから球界永久追放処分を受け、そのため野球殿堂入りはできなかった。 ローズ氏はその後１５年間にわたり潔白を主張したが、２００４年になって自身が所属していたチーム以外の試合で賭博を行っていたことを認めた。 リーグに球界への復帰を繰り返し請願したものの実現しなかった。