【カオマンガイ&ナスガーリックスパイシー&ライス】東中野のエスニックな立ち飲み屋で出会った、絶品なすメニュー:パリッコ『今週のハマりメシ』第136回
そしてそして、どうしても頼まざるをえなかったメニュー。それが、店の看板メニューのひとつであるらしき「ナスガーリックスパイシー」なる料理のライスつき、「ナスガーリックスパイシー&ライス」。単品で550円、ライスつきで700円とリーズナブルながら、名前の響きからして絶対うまいに決まっているだろう。もう、今日のディナーはここで済ませることとする! その料理が目の前に届いて、いや、厨房から調理中の香りが漂いはじめた時点で僕は確信していた。この料理が絶対にうまいことを。そしてその予感は、当然的中した。 皮目がほんのりぱりっとしているから、揚げ焼き風に調理しているんだろうか。香ばしさとなす特有のとろとろ感があいまった食感がたまらない。メニュー名にスパイシーとあるが、そこまでの感じはせず、照り焼きを煮詰めたような濃い甘辛味に、容赦ない量のにんにくがパンチを加えている。当然、まろやかな味わいのターメリックライスとの相性は抜群だ。もはや、毎日食べたい。これ。 さらに僕は奥の手を残していた。途中でごはんものを注文する判断をした際、それ以上にカオマンガイを食べるのをストップしていたのだ。つまり、このナスガーリックスパイシー&ライスに、カオマンガイブーストをしてしまおうというわけだ。 例のパンチあるソースと鶏肉、そしてライスの相性は言わずもがな。そこに気まぐれにナスガーリックスパイシーを合わせてやっても、死ぬほどうまい。なんという天国なんだ、ここは。 気になるメニューを片っぱしから頼んでみたい誘惑にかられつつ、そろそろラジオの出演時間も近づいてきた。 ここはまた、できれば複数人で来てあれこれ頼んでみたい店だなと思いつつ、次もまたカオマンガイとナスガーリックスパイシー&ライスは注文してしまうんだろうな、自分。 取材・文・撮影/パリッコ
【関連記事】
- 【いかあたま定食】それってなに? と思って食べてみたら、急に好物の上位に食い込んでしまった初耳の定食:パリッコ『今週のハマりメシ』第135回
- 【つけうどん】そろそろ食べられなくなってしまう、思い出たっぷりの屋上うどん:パリッコ『今週のハマりメシ』第134回
- 【サラダランチ】酒場のサラダにこんなにも胸がときめくなんて! 吉祥寺「戎ビアホール」ランチメニューの隠れた名品:パリッコ『今週のハマりメシ』第133回
- 【ステーキランチ】3種の肉料理が選べる「トリプルコンビ」ランチの満足度が高すぎる、地元密着のステーキ店:パリッコ『今週のハマりメシ』第132回
- 【ダンパッウ】鶏もも肉のスパイシー煮込み×炊き込みごはん=ダンパッウをつまみに芋焼酎で酔う、リトル・ヤンゴンこと高田馬場の夜:パリッコ『今週のハマりメシ』第131回