外の世界へ踏み出す一歩に 「ふくおかバーチャルさぽーとROOM」/福岡県
リアルの自信につなげる
新しい支援プログラムも加わりました。サポートステーションと連携したスキルアッププログラム、ジョブトレーニングです。
■【スキルアッププログラム】 スキルアッププログラムでは、ビジネスマナーや職場での会話の間の取り方などを学びます。例えば、電話で返答に困ったときに備えて「確認します。少々お待ちください」といった、自分が落ち着くためのフレーズを用意することなどを教わります。
■【ジョブトレーニング】 ジョブトレーニングは、バーチャル空間に再現されたカフェやコンビニ、オフィスなどで、接客やオフィスワークを体験します。来店客への声の掛け方、上司から仕事を頼まれた際の受け答えなど、自分に合う振る舞い方を支援員と一緒に考えます。
スマホ用アプリも登場
このほか福岡県は、スマートフォンから利用するアプリ「FukuokaVsapo©」を開発し、23年12月から運用を始めました。
アバターでの相談に特化したアプリで、利用者とアバターの顔の動きが連動する技術により喜怒哀楽を表現できます。パソコンを使うサポートROOMよりも感情が伝わりやすく、相談員がより深く話を聞くときなどはスマホアプリを使います。 「引きこもって悩んでいる人の支えにバーチャル空間を活用していきたい」と話す占部係長。「人と直接話すのが苦手だったり、怖いと思っていたりする人が、就職や進学の悩みを解決できる場所をつくりたい」
読売新聞