寒さが苦手な吉田優利 気温上昇から10位浮上「最低限の良いラウンド」
◇米国女子◇Qシリーズ・ファイナルクオリファイイング(最終予選会) 3日目(7日)◇マグノリアグローブGC(アラバマ州)◇クロッシングコース(6664yd、パー72)、フォールズコース(6643yd、パー71) 【画像】国内3ツアー対抗戦 LPGA選手が意気込み 早朝の練習では耳あて(イヤーウォーマー)が欠かせない。吉田優利は「私は気温に左右されやすいタイプ」だという。特に寒いのが苦手。「集中できないというか。みんな暑いとダルい感じがあると思うんですけど、その“寒いバージョン”。なんかこう、ボーっとするというか。もちろん、言い訳にはできないですが」。5℃前後の冷気に包まれてプレーした前日から、日中10℃近く気温が上がったことは3日目のポジティブな材料だった。 2コースのうち難度の高いフォールズコースの序盤11番(パー3)でバーディが先行。15番で5mのスライスラインを流し込み、16番も仕留めて2連続バーディを決めた。17番の寄せワンの後、折り返しの18番(パー5)までに4つ伸ばし、「難しいインコースを良い形で切り抜けられた」と後半に繋げた。
後半2番(パー3)では10mのバーディパットがカップに飛び込んだ。続く3番、左ラフからの2打目を右奥のピンに突っ込み切れず3パットボギーにしながら、グリーン奥のカラーから7mをパターで沈めた4番でバウンスバック。全体を通じたショットの状態も「きのうよりはミスの幅も小さく、リズムよく回れた」と復調を実感できた。 6バーディ、1ボギーで今週自己ベストの「66」。23位から通算6アンダーの10位に浮上した半面、「きょうはピンポジションが簡単なところに切られていた。もう1つ、2つ伸ばせれば良かった」という思いもある。「最低限の良いラウンドができた」と甘んじない。
2シーズン続けて米ツアーを主戦場とするための必死の調整は、コースでも続く。「イメージが出る回数が増えてきた。しっかりスピードを保ったまま振れている感じは、よく振れている証拠。そこは良く捉えます」。希望を少しずつ膨らませて残り2日を戦う。(アラバマ州モービル/桂川洋一)