「今日一番むかっとした」櫻井心那 連続バーディー単独トップも 前回女王「調子上がった中で最終日最終組」【女子ゴルフ】
◆女子ゴルフ・富士通レディース第2日(12日、千葉県の東急セブンハンドレッド。6697ヤード、パー72) ■岩井千怜とラウンドしてみたら…【関連】 20歳で前年覇者の櫻井心那(長崎市出身)が6バーディー、3ボギーの69をマークして通算10アンダーとし、古江彩佳、高橋彩華とともにトップに並んだ。13日は今季2度目の最終日最終組で回り、今季初勝利での大会連覇を狙う。 1、2番の連続バーディーで単独トップに立ち、幸先よいスタートを切った。しかし、その後は出入りの激しい内容となった。「滑り出しは良かったが、その後は流れが悪くなり、パー5の10番のでボギーは痛かったが、すぐに10アンダーに戻せたのが良かった」と白い歯を見せた。 10番は1打目が右ラフにつかまり、2打目も右ラフに。残り75ヤードからの3打目は深いラフのボールが沈んだ状態でピンに寄せられず、2メートルの下りのパーパットも外した。「今日の中で一番むかっときた時だった。でも、しょうがないと切り替えました」と開き直ったという。 405ヤードの11番パー4で1打目をしっかりフェアウエーに置き、148ヤードの2打目を8番アイアンでピン左2メートルにつけてバーディー。「距離があったが、いいフェードボールを打てた」とショットも昨季4勝を挙げた当時の感触に戻ってきた。 今季は不調が続き、前週までに予選落ちが11度。ベスト10内は7月のミネベアミツミレディスの2位を最高に4度しかない。6月の全米女子オープン出場後に持ち球のフェードボールをドローボールに替えて復調を目指したが思うような成績を出せず、今週からフェードに戻して戦っている。 前年大会は2日目に単独トップに立ち、最終日が降雨中止となり、通算4勝目が転がり込んだ。「連覇のことは全然気にしていないし、9アンダーもいる混戦なので緊張感もある」と最終日の自身の状態を予想する。そのうえで「去年は最終日がなかった。調子が上がってきた中で最終日最終組ができるので、自分の流れが来なくてもしっかり耐えていきたい」。手応えが戻ったフェードボールで1年ぶりの勝利への道をしっかりと踏みしめていく。(安田栄治)
西日本新聞社