甲冑姿 平家物語を熱演 八代市泉町で「お茶まつり」 住民ら「落人伝説 地元の誇り」
平家の落人伝説で知られる八代市泉町の道の駅「秘境の郷いずみ」で2日、新茶の収穫を祝う「平家いずみお茶まつり」があった。名物の歴史絵巻では、住民らが昔の装束を身にまとい、平家物語の名場面を再現した。 まつりは市やJAやつしろ、市商工会などでつくる実行委員会が、特産の茶をPRしようと毎年開催。今年は4月の道の駅オープンを記念し、これまでの泉運動広場から会場を移した。 地元の社会人2人と八代農高泉分校の生徒4人が甲冑[かっちゅう]や着物姿で源氏と平家に分かれ、平家物語「扇の的」を熱演。那須与一を演じた会社員、大倉裕貴さん(22)は「落人伝説は地元の誇り。次に出るときは、もっと大きな声を出したい」と話した。 製茶品評会で最高賞に選ばれた寺田浩さん(64)=同市泉町栗木=は「切磋琢磨[せっさたくま]し、産地全体のレベルを高めたい」と喜んでいた。(河内正一郎)